秋の涸沢 その4~パノラマコースで下山 2014/9/27 [穂高]

●秋の涸沢 その4~パノラマコースで下山 2014/9/27sat.

karasawaP9270243xga.jpgリニュークレルなナナカマドの赤と槍ヶ岳。屏風のコルにて

錦秋の涸沢を堪能した後、パノラマコースを使い屏風のコル(時間があれば賽の河原まで遠足)で槍・穂高の姿を見て上高地に戻る計画だ。
このコースは地図上ではショートカットに見えるがアップダウンがきつくて岩場も多い。
展望が望めないなら素直に横尾経由で帰るのが時間的も早いようだ。快晴のこの日、パノラマコースの絶景を堪能しよう。

涸沢ヒュッテから下山を始めると、パノラマコースの分岐に至る。
8時を過ぎているが、屏風のコルで一休みしても17時上高地発の最終バスになんとか間に合うだろう。

karasawaP9270178vga.jpgパノラマコース入口

涸沢の紅葉を何度も振り返り見るので中々進まないな。karasawaP9270181xga.jpg前穂の影の涸沢。トップ光まで待ったら帰れなくなりますねぇ。

karasawaP9270188panorama.jpgほんとに見事な涸沢カールの紅葉でした。

karasawaP9270192xga.jpg涸沢小屋さん、涸沢ヒュッテさん、御機嫌よう。

9時前に槍ヶ岳の姿が現れた。槍ヶ岳の姿に見とれて、これまた中々進まないなwkarasawaP9270202xga.jpg槍ヶ岳さん、こんにちは。

アップダウンを繰り返して9時20分に屏風のコルに到着。ナナカマドの紅葉越しに槍ヶ岳を眺めて時が過ぎていく。
やっと9時50分に屏風の耳への分岐に至った。絶景のお蔭で長い道のりだw

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karasawaP9270245xga.jpgジオラマ風景

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karasawaP9270263xga.jpgナナカマドとモミジの赤と槍ヶ岳。贅沢な風景だなぁ。

分岐の辺りから富士山、南アルプス、乗鞍方面が遠望できる。
(この時間の御嶽山は水蒸気爆発前で噴煙は無い。
帰りのカーラジオで災害のニュースを聞き及んだ。明日は我が身かも知れない。犠牲となった方々に御冥福申し上げます。
日本列島火山だらけだ。九州の川内○発は活火山に囲まれている。火山噴火の予知が出来ないのだから稼働すべきじゃないだろう。KYTのイロハでしょ。)
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分岐から屏風の耳方面に登って行く。
ちょっと急登だが、直ぐに槍・穂高の絶景が飛び込んで来る。岩場に一人陣取って風景を貸切!

karasawaP9270281panorama.jpg涸沢から槍ヶ岳までのパノラマ。南風で前穂はガスっている。

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賽の河原までちょと足を伸ばしてみた。途中の小さな池を過ぎて大きな岩がゴロゴロしている。絶景にお腹いっぱいだ。
時間は10時半。屏風の耳は次回のお楽しみに取っていて下山開始とした。上高地BT発最終バスが17時ですから。

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karasawaP9270305xga.jpg屏風の耳は次回のお楽しみで下山。

karasawaP9270316xga.jpgジオラマ風景の南岳から槍ヶ岳

分岐から新村橋(しんむらばし)まで4kmは岩場の長丁場だ。脚に疲労が出てペースがどんどん落ちていく。写真を撮る余裕は更々無い。

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やっとのことで奥又の沢に出て一安心。蝶が岳を眺めて大休憩を取った。13時を過ぎていたが何とか17時のバスに間に合いそうだ。

karasawaP9270323xga.jpg沢で一休みしているとサルの群れが登山道から飛び出して来た。焦るよね。登山道で出くわしたら多勢に無勢、逃げ場無し。

karasawaP9270325vga.jpgトクサワのペンキを見て、ひと踏ん張りだ。

karasawaP9270326xga.jpg蝶ヶ岳をのんびり眺める。去年2013年の秋は蝶ヶ岳ヒュッテさんにお世話になったなぁ。

新村橋を渡り、徳沢に14時半。あとは2時間黙々と上高地まで歩くのみ。karasawaP9270327vga.jpg

karasawaP9270330xga.jpg明神を15時半。上高地まであと1時間。

足を引き摺るように16時過ぎ上高地到着。河童橋で幸せそうな結婚式写真撮影の場に遭遇。拍手でお祝いを送りました。

karasawaP9270334vga.jpg

【天候】
2014/9/27sat.
快晴
南風のため、前穂に上高地寄りに雲が出ていたが、奥穂より北側は快晴。

【行程】
*涸沢小屋-涸沢ヒュッテ-パノラマコース-屏風のコル-賽の河原-奥又白谷の出合い-新村橋-上高地
07:00涸沢小屋発
07:45涸沢ヒュッテ
8:10パノラマコースに進路を取れ!
9:20屏風のコル
9:50屏風の耳への分岐
10:30賽の河原
11:09分岐に戻る
13;20奥又白谷の出合い
14:20新村橋
14:30徳沢発
15:30明神発
16:10河童橋
16:40上高地BT発バス
 

 


秋の涸沢 その3~錦秋の朝 2014/9/27 [穂高]

●秋の涸沢 その3~錦秋の朝 2014/9/27
karasawaP9270150xga.jpgジオラマの涸沢
【天候】
2014/9/27sat.


本日は下山日。涸沢の紅葉を楽しんだ後、パノラマコース経由で上高地に戻る予定だ。
パノラマコースはアップダウンが厳しい難コース。10時前には下山しよう(と涸沢小屋に書いてあった)。

*モルゲンロート
朝起きればガスっている。モルゲンロートには厳しそうな状況だが、とりあえず涸沢小屋5時の朝食後、カールに出てみる。
東に位置する屏風岩の空が明るくなった。5時45分過ぎ、ガスの途切れた箇所から赤く奥穂が見える。
部分的だけどもモルゲンロートが見えた。
karasawaP9270089svga.jpg

karasawaP9270096vga.jpg上空は青空。快晴が期待出来そう。

*錦秋
太陽が出て、陽射し一杯に錦秋の涸沢カールを楽しめそうだ。涸沢小屋を7時頃出発。
カール内を散策しながら陽が涸沢ヒュッテに届くまで待つ。8時くらいには涸沢ヒュッテにあるナナカマドに陽が届きそうだ。

karasawaP9270120panorama.jpg奥穂から北穂の展望をパノラマ写真で。

karasawaP9270153xga.jpg絵画的な涸沢。アートフィルターのリ ニュー クレールが合う。

7時45分過ぎに涸沢ヒュッテに至り、ナナカマドにも陽が射す。karasawaP9270166xga.jpg

karasawaP9270175vga.jpg
ゆったり涸沢紅葉を楽しんだ後、パノラマコース経由で下山する。

【行程】
07:00涸沢小屋発
07:45涸沢ヒュッテ
14:20新村橋
14:30徳沢発
15:30明神発
16:10河童橋
16:40上高地BT発

続く...


秋の涸沢 その2~夕暮れ時 2014/9/26 [穂高]

●秋の涸沢 その2~夕暮れ時 2014/9/26 fri.

喉を潤した後は、紅葉の涸沢カールを散歩した。
涸沢は山影に入る時間が早い。3時前に奥穂に陽が沈む。

karasawaP9260011xga.jpg

涸沢小屋の展望テラスから空を見上げると、雲の流れが興味を引く。翌日の御嶽山噴火とは関係無いと思うが。
16時前から16時半位まで筋雲
16時30分過ぎから鱗雲が観察出来た。

karasawaP9260040xga.jpg

karasawaP9260062xga.jpg

karasawaP9260069xga.jpg

karasawaP9260071xga.jpg17時40分、残照の前穂

涸沢ヒュッテ方面のテント村を見遣れば、疎らなテントだ。karasawaP9260075vga.jpg

karasawaP9260073xga.jpg星空を眺めながら、明日の好天も期待する。

 翌日9/27に続く...


秋の涸沢 その1~紅葉の見頃はじめ 2014/9/26 [穂高]

●秋の涸沢 その1~紅葉の見頃はじめ 2014/9/26
karasawaP9260465xga.jpg涸沢小屋にて

【コース】
山域:涸沢 一泊二日
2014年9月26日fri.;上高地~横尾~涸沢小屋
2014年9月27日sat.;涸沢小屋~パノラマコース~新村橋~徳沢~上高地山域;横尾経由 涸沢
天候;曇りのち晴れ

紅葉の涸沢は、行って見たいなぁと思う山域であっても、行ってはならないと考えていた。
見聞によれば、紅葉ピークの10月連休に涸沢はテント1000張り???トイレ待ち1時間???布団1枚に3人が寝る???
その前に沢渡駐車場に入れるか?上高地に辿り着けるのか?日本一と言われる山岳紅葉を見る苦行はかなりレベルが高かそうな。
紅葉を見るためにどうするか?
時差出勤ならぬ時差登山だ。
紅葉ピークを避けて9月下旬の紅葉の触りの時季なら苦行を避けられるかも知れない。更に平日なら苦行から解放される?かな。
幸い休みも取れた。
3日前に涸沢小屋に予約を入れたところ、9月26日の金曜は定員一杯一杯で布団一枚に二人の可能性ありとの事。布団一枚に3人より良いな。
涸沢行き実行あるのみ。

前日2014/9/25(木)は台風16号崩れの温帯低気圧の雨のため自宅待機しつつ、英気を養い夜間出動に備える。
26日早朝沢渡駐車場に到着。停める所は幾らでもあり、混雑は杞憂に終わった。温帯低気圧の残した暖気で寒くなく車内でゆったり休む。
沢渡バスターミナル始発のシャトルバスに滑り込み、上高地を目指す。
到着時の上高地は天候は曇りだが、当日の天気予報では曇りのち晴れ。カラマツは色づき始めており、秋を実感した。

明神館前のカンボクの実を食べるサルに遭遇。1ダース程のサル集団だ。
登山者を気にする様子は全く無い。慣れ過ぎじゃないか?
いつもの山行なら明神館前のベンチで行動食のお握りを一つ食べて行くのだが、サルにお握りを狙われるのは嫌だから写真だけ撮ってスルーだ。
karasawaP9260338vga.jpg

karasawaP9260359xga.jpg屏風岩が見える。紅葉が期待出来そう。雲が踊っているよう。

9時半、横尾に到着。通常の平日の休みのとおり。混雑無く拍子抜けした。karasawaP9260388vga.jpg

屏風岩を回り込むようにして涸沢に向かう。屏風岩の岩肌に紅葉が貼り付いている。さらに北穂を見ながらじっくり高度を上げていく。
今夜のお宿は涸沢小屋2350m。横尾との標高差は730m。高尾山2つ分弱の標高差と思えば気が楽だ。

karasawaP9260398xga.jpg屏風岩の紅葉

karasawaP9260409vga.jpg本谷橋から北穂を望む

登るにつれ段々とナナカマドの赤色が目に付きはじめてくる。
紅葉の触りを感じられればと思って来たが、ひょっとして見頃当たり?
ダケカンバは黄緑から黄色のグラデーションの黄葉だがら、見頃の始まり位だと思う。

karasawaP9260423xga.jpg涸沢槍を望む

karasawaP9260436xga.jpg振り返ると屏風岩

karasawaP9260440svga.jpgナナカマドの赤が良い karasawaP9260457xga.jpg

13時半に本日のお宿の涸沢小屋に到着。
お楽しみは大展望テラスで飲むマムート ジョッキのbeer。紅葉を肴に至福の時ですねぇ。
心配であった涸沢小屋の混み様は平日休みと同じくらいだったかな。
一人布団1枚確保でした。

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 【行程】
2:30沢渡駐車場着
5:40沢渡バスターミナル (上高地行きシャトルバスの始発バス停が「さわんどバスターミナル」に変更)
6:10上高地BT
6:25河童橋
7:20明神
8:20徳沢
9:30横尾
9:50横尾発
11:00本谷橋
13:00涸沢
13:30涸沢小屋着

続く...


北穂で夏休み~その4 北穂から涸沢、横尾経由で下山 2014/7/29 [穂高]

●北穂で夏休み~その4 北穂から涸沢、横尾経由で下山 2014年7月29日
kitahoP7290227xga.jpg
槍ヶ岳の星空、北アルプスの朝焼けを堪能した後に朝食、出発準備に掛る。
下山が名残惜しい北穂だが、ゆっくりもしていられない。本日は下山予定だからである。
北穂-涸沢の下りが3時間(コースタイムは2時間弱とある)として、涸沢-横尾間で2時間。休憩が1時間なら昼前後に横尾まで行けると踏んだ。
横尾から上高地BTまで3時間としてPM3時にはバスの切符を買えるだろう。北穂から上高地まで9時間の行動予定だ。

昨日、今日と色々な方と山談義しながらの登山で飽きることが無かった。
前日の北穂への登りの途中から、ペースが同じになって一緒に登って来た茅ヶ崎さん(仮称)。大キレットを通過してきた米人・豪州人。
また槍ヶ岳から大キレットを前日通過。本日は涸沢岳、奥穂、岳沢経由で上高地(午後3時着予定)に向かうと言う奈良さん(仮称)。などなど、
またどこかの山で会えるでしょうか?

さて、今朝は槍ヶ岳が良く見える。
帰路、北穂高の頂上で槍をバックに自分撮りに難儀していたら、北穂高小屋の方が写真を撮ってくれた。良きお人だ。
北穂高小屋から好印象だけを持ち帰える事にして、6時過ぎ下山行動。
kitahoP7290230xga.jpg北穂高岳の頂上から大キレット越しに槍が岳。

kitahoP7290235xga.jpg前穂高と遠望の富士山、南アルプス。

北穂の分岐で前述の奥穂・前穂経由で上高地に向かう奈良さんに声援を送って分かれた後、茅ヶ崎さんとペースを合わせて涸沢に向かう。
その茅ヶ崎さんは横尾泊でゆったりペースなので、鎖場から先は先に行かせてもらった。

kitahoP7290240xga.jpg雲のカタチが面白い。穂高に当たった気流が頂上の先の雲を持ち上げたのでしょう。

kitahoP7290248xga.jpgイワツメクサ。北穂高小屋のシンボルだね

kitahoP7290253xga.jpgシナノキンバイと前穂

ほぼ予定通りに9時ちょっと過ぎで涸沢小屋に到着。お世話になった(汗が乾かなかったけど)ヘルメットを返却。

kitahoP7290260vga.jpgヘルメットの他に軍手が今回の登山で活躍。四つ足になって登った所は多々ありました。

太陽が眩しい日だ。マムートのジョッキで生ビールの誘惑がなんとも振り切り難い。横尾泊なら飲んでも良いかなぁ。茅ヶ崎さんはどうしたかな?
ようやく生ビールの誘惑を断ち切って横尾に向かう。

p_140729karasawa1.jpg←photoshop elementsでパノラマ合成しました。左側から前穂、吊り尾根、奥穂、涸沢岳、北穂と続きます。

kitahoP7290273xga.jpg快晴の涸沢。離れ難い所だ。涸沢ヒュッテさんの周りはテントが広がる。

kitahoP7290274xga.jpg今回お世話になった涸沢小屋さん。

 p_140729karasawa3.jpgもう1枚パノラマ写真

kitahoP7290297xga.jpg何度も涸沢を振り向き振り向き、下山していく

kitahoP7290313xga.jpg屏風岩を回り込むと、北穂は見えなくなる。
kitahoP7290318vga.jpg昼過ぎに横尾到着。梓川左岸の道で上高地まであと3時間弱の道のり。

午後3時過ぎ、ほぼ予定通りに上高地の河童橋に到着。
バスターミナルで切符を買った後、、、なんと北穂分岐で別れた奈良さんと再会!
予定の9時間で奥穂経由岳沢を通って下山してきたのは本当に凄いですね。拍手ものだ。
午後3時前には河童橋を通過したとか。良く聞けばウルトラマラソン選手とか。うーん、道理でだ。
またどこかの山でお会いましょう。

kitahoP7290326vga.jpg河童橋からの風景。奥穂はガスったようだ。

【天候】
晴れ(山頂は午後にガスの模様)
【行程】
6:00北穂高小屋出発
9:05涸沢小屋着 ヘルメット返却
9:20涸沢小屋出発
12:15横尾着
13:15徳沢
14:04明神
15:00河童橋
16:00新島々行きバス
17:24松本行き
18:35あずさ32号
 


北穂で夏休み~その3 星空の槍ヶ岳を見遣る 2014/7/29 [穂高]

●北穂で夏休み~その3 星空の槍ヶ岳を見遣る 2014年7月29日

早朝、北穂高小屋の外の景色を見に出てみた。メインイベントの「星空の槍ヶ岳」撮影だ。
昨日は槍ヶ岳のお姿をガスのため見る事が出来なかったから、今日の一発勝負のようなもの。
さて、朝と言っても時間はAM3時。未だ星の輝く時間帯である。ほぼ新月なので星がなおさら眩い。誰も出て無いので星の風景独占であるw
テラスにカメラをセットして撮影開始。ちょいと風が強いし、さぶい。
槍ヶ岳の方向にレンズを向ける。ただし、真っ暗なので槍ヶ岳が分からない。ヤマ勘である。
上手く行けば、肉眼より先にカメラが槍ヶ岳を見るだろう。風の影響でブレないかが心配だった。

MFにしてレンズを∞(と思われるポイント)にセット。50秒の露光で撮影。肉眼では見えていなかった風景が広がっていた。

kitahoP7290178a_xga.jpg肉眼では見えていなかった槍ヶ岳が浮かび上がった。

kitahoP7290180a_svga.jpg 北穂高の真上には天の川銀河だ。

kitahoP7290185xga.jpgブルーグレーの時間帯。星空と夜明けがオーバーラップする。

空が明るくなるにつれて徐々に御来光の期待が高まる。登山者の姿も一気に増えだした。
常念岳の左横方面から朝日が昇った。今日も好天の良き日でありますように。

kitahoP7290216xga.jpg

kitahoP7290221xga.jpg 夜明けの槍ヶ岳

kitahoP7290226xga.jpg富士山、南アルプスも遠望できる。

涸沢への下山編に続く...


北穂で夏休み~その2涸沢から北穂へ 2014/7/28 [穂高]

●北穂で夏休み~その2 涸沢から北穂へ 2014年7月28日

北穂登山予定の本日は午前3時、周りを気にしながら静かに起床。
昨夜の続きで涸沢の星空からモルゲンロートまで通して眺める積もり。
贅沢な朝のスタートだと思うけど、涸沢の朝は寒い。フリース着ててもブルブルだった。
karasawaP7280051xga.jpgbule grayの時間帯、涸沢

karasawaP7280059xga.jpgモルゲンロート、朝焼け涸沢
さて、本日の最大目標は
北穂高小屋のテラスからビールを飲みながら槍ヶ岳を眺める事(朝は快晴だったから実現出来そうだったのだけど)。

太陽が昇り、ゆったりしていたら朝食は2回戦目になった。部屋に戻れば最後発の次第である。
さて、さて、いよいよ北穂に登る時だ。出発前に涸沢小屋でヘルメットを借用。ヘルメット着用で滑落事故から生還した記事を読んだら着用しなきゃと感じたからである。
レンタル料は通常千円だそうだが、モンベルの山岳保険に入っている為500円で借りられた。山岳保険の証書資料を見せた上でノートに記載して借りる手順だ。モンベルのヘルメットだったが、実に軽くて良い。

北穂への出だしは200mほどの雪渓登りから。軽アイゼンの着用を悩んだが、そのまま進む(その分慎重に進む)。

kitahoP7280068xga.JPG涸沢小屋の横から北穂への登山が始まる

kitahoP7280074xga.JPG夏のナナカマドだけど、秋の紅葉時期にも見たいもの

kitahoP7280115xga.JPG前穂をバックに信濃金梅

ゆっくりと2時間程の登りを経て南陵の鎖場に着く(地図のコースタイムは1時間20分)。長い鎖だね。その上は梯子が待っている。
梯子の先は岩場混じりの急な登りが続く。ゆっくりなペースが更に落ちていく。
そんな中、同じ様なペースの方と自然に即席パーティが出来た。相手方は茅ヶ崎(仮称)さん。ベテラン登山・写真愛好家だ。

kitahoP7280120xga.JPG鎖が続く

kitahoP7280127xga.JPG南陵取付きを登り終えて俯瞰。これから先も緊張感を持って登る

北穂分岐から北穂の山頂が良く見えるが、背景には雲が湧いている。最後の雪渓を渡れば北穂山頂は目の前だ。
有難い事に北穂高小屋の方がチェーンソーのエンジン音を響かせて雪切をしていてくれる。お陰様で安心して雪渓を通過出来た。

kitahoP7280139xga.JPGテントが見える。ここがキャンプエリアとは思えませんねぇ

kitahoP7280144svga.JPG北穂分岐。頂上が見えれば0.2㎞は近い

kitahoP7280145xga.JPGハクサンイチゲ越しの雪渓は急だが、小屋の方が雪切をして楽に行ける♪

涸沢から4時間20分(コースタイム3時間20分)掛けてようやく北穂3106mに到着。槍ヶ岳の雄姿は如何に?
kitahoP7280148svga.JPG
長野側は常念、蝶ヶ岳ライン越しに町並みを遠望できる程だったが、岐阜側からの雲は見事に槍ヶ岳を隠してしまった(朝はバッチリ晴れていたとか)。
結果、本日の最大目標である「北穂高小屋のテラスからビールを飲みながら槍ヶ岳を眺める事」は計画を縮小し、テラスで槍ヶ岳の方向を向きながら生ビールを頂くだけとしたw。
久しぶりの北穂高小屋、なんと狭い敷地に売店が独立して建っている。トイレも新らしい。
サービスが嬉しい。頼んだ生ビールをテラスの着座席まで持って来てくれる。実に北穂高小屋の人は良き人々だった。
槍ヶ岳の風景は翌日に持ち越しだ。因みに宿泊は月曜と言う事で3階一区画独占。

kitahoP7280158xga.JPG希少種のチツマイワブキ(左)とシコタンソウ(右)。気が付かないで踏んでしまいそうな所に生えている。気を付けましょう。

kitahoP7280163svga.JPG 涸沢を見下ろす。長野側は晴れていた。

翌日編に続く。。。

【天候】
晴れのち(岐阜側)曇り
【行程】
6:40 北穂登山口
8:50 南陵鎖場
11:35 北穂分岐
12:00 北穂高岳頂上3106m


北穂で夏休み~その1上高地から涸沢へ 2014/7/27 [穂高]

●北穂で夏休み~その1上高地から涸沢へ 2014/7/27 sun.

今年の夏は二十数年ぶりに北アルプスの北穂高岳に登り、星空の槍ヶ岳を見たい思いがあった。
2年前、槍沢の殺生ヒュッテから天の川を見上げた時に感動して以来、星空のチャンスを伺っている。
月齢は新月近辺だから星空が綺麗だろう。
予定としては

7月27日 横尾経由涸沢小屋
7月28日 北穂高小屋
7月29日 北穂から涸沢、横尾経由上高地下山 を計画した。

早朝、バスが上高地バスターミナルに着く頃、穂高の空には雲が掛かってどんよりしている。バスが夜明けの長野道を走っている時は晴れていたのだが。。。

karasawa0P7270944xga.jpg上高地は河童橋から眺めた穂高連峰はどんよりしているが、時折日が射す朝だ。

確かに寒冷前線が通過の予報となっていた。これから雨が降るかも知れないが、前線通過時間帯さえ我慢すれば大陸の高気圧が晴れて乾いた空気を運んでくれるハズと信じて登山計画書を提出し、行動を開始する。
雲が多いながらも所々日が射している。途中通過点の徳沢のキャンプ場は晴れていて、余裕で涸沢まで行けるかなと思ったのも束の間。横尾の手前で雨がポツンと来た。
結局、横尾から雨具着用して涸沢まで行くことにする。歩く毎に雨脚が強くなってきた。途中、屏風岩を見ながら歩いていると雷鳴が轟く。こちらは木立の中だが、稜線上を歩いている人はビビった事は想像に難くない。
karasawa0P7270946vga.jpg涸沢まで後2.4km地点の本谷橋。標高は1800m。涸沢の標高差は600m程。雨の中、シャリバテ防止でおにぎりをパクつく。

雨は、涸沢ヒュッテが見える頃に収まり安堵した。karasawa0P7270952xga.jpg雨上がりのシャクナゲ。

雪渓を通り、13時過ぎに涸沢に着けば晴れ間が出始め、今後に期待が持てる雰囲気となった。
何が期待か?これだ。
karasawa0P7270962xga.jpg

karasawaP7270010xga.jpgマムートのビアジョッキに思わずクラクラ。このジョッキ欲しい~

 karasawaP7270018xga.jpg天気が好転してビールが旨い!

karasawaP7270019xga.jpg

karasawaP7270024xga.jpg 明日登山予定の北穂を偵察。明日も好天を期待した。

晴天の涸沢で期待したうちの一つが星空だ。
夜の初めはガスっていて良くは見えなかったが、涸沢小屋消灯時間21時前にテラスに出てみると満天の星。天の川を見て満足。
ちょっと夜更かししたが、寝て翌日の北穂登山に備えよう。
karasawaP7270034xga.jpg星空を見にテラスに出てみたがPM8時位はガスが掛っており、一時退散。

karasawaP7270040a_xga.jpgPM9時涸沢小屋の消灯直前に撮った涸沢の星空。前穂から天の川銀河が流れるようだ。

翌日(7月28日)の北穂登山編に続く...

【2014年7月27日 天候】
曇りのち雨(晴れ間あり)、雷雨。のち晴れ
【2014年7月27日 行程】
5:30 上高地BT到着
6:00 河童橋
6:50 明神
7:50 徳沢
9:00 横尾
10:40 本谷橋
13:20 涸沢着

-おまけ-
さわやか信州号上高地行バスの運行に変更があったようだ。
中央道の談合坂SAでの休憩までは同じ。その先の運行が変わった。
以前は甲府あたりで一般道に降りて諏訪で再び中央道に入り、諏訪SAで長めの休憩だった。
今回のバスはそのまま中央道を走り、八ヶ岳PAで運転手さんの仮眠休憩が入った事が違う。
安全運転のため運転手さん、良く寝てください(乗客は降りられず)。諏訪SAで全体休憩も短めだったな。
まあ、上高地到着時刻の5:30は変わりなしです。


2011/9/8 パノラマコースを登る 涸沢行き [穂高]

●往路 2011/9/8thu. パノラマコースを登り、涸沢へ
富士山まで見える快晴

パノラマコースは何時か行きたいコースだった。しかし、紅葉の時期は混みそう、行くなら今かなと思った。
予報では9/8は晴、9/9は晴れ時々曇。涸沢への往路・復路のどちらでも良かったが、条件の良さそうな時に登ってしまえ!


8日は移動性高気圧の到来で秋空となる。
上高地の朝の気温は8度。冷える~。手袋(軍手だが。。。)、山シャツ、ソフトシェルを着こんでの出発となった。
明神でソフトシェルを脱ぎ、徳沢で山シャツを脱ぎ、、、結局、Tシャツ姿の夏山スタイルとなった。

【行程】
8:55新村橋
9:30ナイロンザイル事件のケルン
12:30屏風のコル
15:00涸沢ヒュッテ着

パノラマコース;
地図で見る限りではパノラマコースが近道のように見えるが、岩だらけの急峻な道で時間を稼ぐなら道が整備された横尾経由の方が時間的に近い。混雑時はすれ違いに難儀しそうであるので下り専用に使った方が良いのだろう。雨が降ったら素直に横尾経由がよろし。

krswP9081141xga.jpg8:55徳沢より先の新村橋を渡る。これより先は未知の領域、気分は高揚していく

krswP9081142vga.jpg橋を渡り終えた所の標識。当然、屏風のコル、涸沢右方面へ向かう

krswP9081143vga.jpg10分も歩けば林道の分岐点。左へ

krswP9081144xga.jpg沢沿いに前穂に向かって進む

krswP9081146vga.jpg9:23砂防ダムの脇から林の中へ

krswP9081147vga.jpg9:30林の中にナイロンザイルのケルンがある。

krswP9081154xga.jpg10:00前穂を仰いで休憩。

krswP9081156xga.jpg奥又沢の出会い。右のカラサワ方向へ。

krswP9081158xga.jpg景色は良いが、この先も岩ばかりの道が続く。。。

krswP9081163xga.jpg10:48前穂を仰ぎながら登る。岩ばかりの道で結構キツイ

krswP9081167xga.jpg11:20屏風のコルが見えてきた。

krswP9081171vga.jpg12:30新村橋から3時間半で屏風のコルに到達。ふー。

屏風のコルからはもちろん、屏風の頭方面に登ります。
おおおっ!槍ケ岳から大喰、中岳、南岳、大キレット~北穂が良く見え過ぎだ!
実に感動的な眺望です。

krswP9081172xga.jpg穂高に

krswP9081174xga.jpg槍~

krswP9081175xga.jpg更に登って槍ケ岳の観賞

krswP9081176xga.jpg南岳

krswP9081178xga.jpg北穂~奥穂

krswP9081194xga.jpgジオラマで撮ってみました。

 krswP9081200xga.jpg北穂の小屋

krswP9081206xga.jpg槍ケ岳から大キレット越えで穂高

krswP9081207xga.jpg晴天の下、一時間以上この眺望を独占しておりました。写真を撮りつつ、お弁当食べたりの至福の時。

krswP9081240vga.jpg13:50そろそろ宿泊地涸沢に向かいます。富士山もクッキリ

krswP9081244svga.jpg屏風からの景色は正にパノラマだった

krswP9081250xga.jpg槍ケ岳を眺めながら進む

krswP9081251vga.jpg疲れが出てきたところで、ロープがあったり、壁のような箇所もあったりして気が抜けません。

krswP9081259vga.jpg15:40涸沢ヒュッテのテラスで念願の生!同席の方にツマミを頂きありがとうございます。

krswP9081263xga.jpg16:20穂高のシルエット

krswP9081266svga.jpg涸沢小屋とテントの明り。ヒュッテは平日でも混んでるような感じの中、一人布団一枚確保。休日はどうなるんだろ?

●復路 2011/9/9 fri. 横尾から下る

夜明け前から雨。気温は高め(ヒュッテの中で20℃)
東北日本海側にある雨雲の帯は冷涼で乾燥した空気とぶつかって出来る雨雲。
南風が湿潤な空気をもたらし、雨。帰路の長野道は横風注意だった。

【行程】
7:10 涸沢ヒュッテ発
12:45上高地 河童橋

krswP9091271xga.jpg涸沢カールでナナカマドの実(ファンタジックフォーカス)

krswP9091275vga.jpg涸沢ヒュッテ。お世話になりました。

雨のパノラマコースは眺望が無く、アップダウンが急でもあり危険だ。素直に横尾経由で下山する。初日にパノラマコースで登って正解。

 

 

 


2011/5/21 sat. 残雪の涸沢行き [穂高]

2011年5月21日 sat. 晴れ 残雪の涸沢行き

GWからちょっと天候はハズシ気味なこともあり、週末の5月晴れが貴重だなと感じ始めた。
土曜日だけでも晴れるなら(翌日曜は雨予報)と、残雪の穂高連峰直下の涸沢行きを実行。

krswP5210205xga.jpg

【行程 初日5月21日往路】
5:44沢渡中駐車場発上高地行バス
6:22上高地 河童橋
7:20明神
8:20徳沢
9:30横尾
11:07本谷橋
12:20涸沢が見え始める
12:50涸沢ヒュッテが見え始める(バテ始めたかな)
14:00涸沢ヒュッテ、涸沢小屋の分岐点
14:27ようやく宿泊予定の涸沢小屋が見える
14:50涸沢小屋着

krswP5210165xga.jpg河童橋から

krswP5210166xga.jpg振り返って焼岳

krswP5210168xga.jpg小梨平から

krswP5210184xga.jpg明神館を過ぎるとニリンソウの群落を見ることが出来る

krswP5210189xga.jpg前穂を眺めつつ横尾大橋を渡る

krswP5210197xga.jpg屏風岩を回り込みながら涸沢へと進む

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krswP5210209xga.jpg涸沢ヒュッテが見えてからが長かった。。。

krswP5210222xga.jpg涸沢カール着。涸沢ヒュッテが見えてから1時間40分かかっている(ちょいとバテ気味)

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krswP5210228xga.jpg名物涸沢ヒュッテの鯉のぼりは吹き流しのみ。

krswP5210235xga.jpg標高2309mの涸沢ヒュッテを横目に見ながら宿泊予定の涸沢小屋(標高2350m)を目指すが、なかなか現れない。

krswP5210236xga.jpgあとひと踏ん張りまで詰めてきた

krswP5210241xga.jpg涸沢小屋到着。この日のヒュッテのテントは7張

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krswP5210252xga.jpgこのためにガンバって登られる方が多いのではないでしょうか?

krswP5210269xga.jpg前穂を眺めながらのbeerは格別!1時間以上は眺めていたな。

krswP5210272svga.jpg宿泊部屋は"岳"。旬な名前ですね(YAMAとあるが。。。)

 

【行程 二日目5月22日復路】
7:00涸沢小屋発(雨)
13:00上高地着

krswP5220277xga.jpg下山前からガスと雨

krswP5220281xga.jpg最後はドラマチックトーンで屏風岩