窓の外は雨雫、目の前は点滴の雫 2015/7/3 [東京]

●窓の外は雨雫、目の前は点滴の雫 2015/7/3
唐突に入院治療の要ありのお達しがありまして、都内の病院に入院する羽目になりました。
雨降る都内でした。
ikakenP7041830small.jpg術後の支えは点滴の雫。

ikakenP7041827small.jpg雫の先に研究所(病院は研究所附属)の建屋が映る。

ikakenP7041811small.jpg病室から眺めた研究所風景。時計は12時を指したまま。意図的に動かさないのかな?時が止まったようだ。

二泊三日で無事に退院。退院の日も雨だったけど、雨に紫陽花を見て心和んだな。

ikakenP7051853small.jpg

入院のお供はTG-2でした。

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*追記~入院中、ニュースで考えた事
帳簿の世界史small.jpg
先ずは入院前に読んだ本の紹介から。
【帳簿の世界史】
書店で何気なく眺めていたら目に飛び込んだのがこの本だ。見ただけでハートに刺さりましたねw
国家の盛衰に複式簿記(会計)がどう関わってくるか?ローマ帝国から始まりルネサンス、中世、近代から現在までの会計に絡んだ歴史をこの本は述べている。
会計のaccountability(説明責任)が果たされた国家・組織は繁栄し、蔑んだ者には「清算の日」が最後にやってくるのだ。
歴史は繰り返す。
2015年4月発行 定価1,950円(税抜き)㈱文芸春秋

入院中、ニュースはギリシアの約2000億円のデフォルト、国民投票の話題で持ち切りだった。そしてニホンの新国立競技場の金額問題。
ギリシアはオリンピックの頃までは何とか持ち堪えていたものの(政府総債務残高は対GDP比100%近いが)、2011年には債務残高GDP比170%なってしまった。返す宛が無くなった?
日本はどうだろう?2013年に務残高GDP比240%超となっている。ギリシアは他人事では無い。
ギリシアで起こった(起こる)事は預金封鎖、年金カットに増税だ。
日本も財政赤字が続き、財政破たんとなれば同じ道を辿る可能性がある。

その流れの中で(退院後の知見を含めて)新国立競技場のコストは、
*イニシャルコスト
総工費                 2,520億円
大規模修繕費        1,000億円
開閉式屋根(後付)      168億円
歩行者デッキ              72億円
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計                       3,760億円
*ランニングコスト(50年分)
維持管理費(50年分)         1,046億円
年間収入 38百万円*50年分=19億円
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計                               1,027億円
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合計                     4,787億円
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なんと5000億円近い金額だ。オリンピック選手強化費用は出せそうにないな。国威発揚は競技場デザインだけか。
しかし、森元総理が言う所のデザインガァーでは済まない。オリンピックで沈んだギリシア、沈没しそうな日本。「清算の日」が来ないように当事者に第一に求められるのは財政規律であり、accountabilityである。でしょ?

反対意見だけでは何なんで、個人的な対案を出しておこう。
オリンピックでは開会式閉会式だけを行い、徹底的に張リボテでこじんまりと格安に作る。陸上競技は味の素スタジアムか横浜の日産スタジアムで行う。
オリンピックが終わったら直ぐにハリボテの取り壊し。跡地はキャンプ場にして、災害時の避難用とするのはどうだろう?

 


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