山の日に小机城址 R1/8/11 [横浜]

●山の日に小机城址 R1/8/11
JR横浜線小机駅近くに神奈川三名城に選ばれている小机城址があります。場所は小机駅と鴨居駅の間の城山トンネルの上、第三京浜が交差する所。
山の日にその小机城址に行ってみました。昼間の日差しはキツイので午後に行ったのですが、暑い日だった。
小机駅から歩いて15分程の小高い丘は、小机城址市民の森として整備されています。
kozukueP8110121small.jpg鶴見川の近くにあり、田畑が広がる中に小机城址はある


【目的山域】
小机城址市民の森
神奈川県横浜市港北区小机町
標高42m(比高22m)

【天候 横浜気象台】
晴れ
      データ     時刻
最低気温(℃)     26.3     04:40
最高気温(℃)     33.6     14:06
最大瞬間風速(m/s)
(風向(16方位))     5.6(南東)     19:05
※24時現在

*戦国の世
小机城は、永享の乱(1438年~1439年)の頃に関東管領上杉氏によって築城されたとされます。
時は戦国時代、長尾景春の乱のうち1478年(文明10年)に起きた戦で小机城が舞台となった。
長尾景春が主家上杉氏に対する乱を起こしたのですが、このとき景春の味方をした豊嶋氏が小机城に立てこもり、太田道灌と対峙した。
太田道灌は鶴見川を挟んで亀の甲山に陣をとり、約2か月かけて小机城を落城させたと言う。
その後は廃城となったが、この地域が後北条氏の勢力下に入ると北条氏綱の手により修復。家臣笠原信為が城主として配置され、小机衆が組織された。
1590年(天正18年)の豊臣秀吉の小田原征伐の際に小机城は無傷のまま落城。その後、徳川家康の関東入府のときに廃城とされた。

*遺構
竹林を登って行けば、城郭や石垣は無いものの、空堀、櫓台、本丸跡(未確定)、二ノ丸跡(未確定)の遺構があります。
惜しむらくは第三京浜が小机城址をぶち抜いている事。なんでこんな事したんでしょうか?
kozukueP8110098small.jpg城の登り始めは竹林から

kozukueP8110101small.jpg本丸と言われるが未確定

kozukueP8110113small.jpg空濠

kozukueP8110114small.jpg櫓台。雑木林で眺望はありませんが

kozukueP8110117small.jpg土塁

kozukueP8110119small.jpg二の丸とされるが未確定


*カブトムシの骸
本丸の周りの雑木林には地を這うカブトムシがおりました。自然のカブトムシを見るのは久しぶりなんですが、そのカブトムシの周りを見るとカブトムシの亡骸が夥しい。戦国の世に敗れ散った武士のようでもあり、そっとしておかねばならないと感じたのです。
空濠でアオスジアゲハの飛翔を見るにつれてその感が強くなったものです。
kozukueP8110104small.jpg兜を被った武士を思わせる。安易にカブトムシを採ってはならないと思います

kozukueP8110112small.jpg案内図。第三京浜が小机城址をぶち抜いている

古戦場でもある小机城址。心して行くべし。

お供のカメラは
TG-5でした。


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追記
台風10号の通過後の海岸線にはゴミが打ち上げられていたのを見るにつけ、このゴミがマイクロプラスチックになって行くのかと思うと心痛みます。そのマイクロプラスチックは今や海のみならず、雪、雨水に混じって空からも降ってくるようになったと言う。

北極にプラスチックの雪が降っている……最新研究で明らかに
8/15(木) 16:32配信
BBC News
ロジャー・ハーラビンBBC環境アナリスト

北極圏で小さなプラスチック片が雪に交じって降っていることが、最新の研究で明らかになった。1リットルの雪から1万個以上のプラスチック片が発見されており、科学者はその数に衝撃を受けたと話している。

これにより、人間の手が加えられていない最後の環境とされる北極圏でさえも、人間が空気中のマイクロプラスチックを吸い込んでいる可能性があることが明らかになった。マイクロプラスチック吸入による健康への影響は明らかになっていない。



雨水の90%にマイクロプラスチック、色とりどりの繊維が混入 米調査
8/15(木) 12:40配信
CNN.co.jp

(CNN) 米コロラド州デンバーとボールダーで行われた雨水の調査で、90%の雨水にマイクロプラスチックが含まれていることが分かった。米内務省と米地質調査所の研究チームがまとめた報告書「プラスチックの雨が降る」で明らかにした。

プラスチックは肉眼では見えないものの、顕微鏡で観察すると、採集した雨水の90%から見つかった。そのほとんどは色とりどりの繊維の形状で、青色を筆頭に、赤、銀色、紫、緑、黄色の順に多かった。

プラスチックの出所は不明だが、プラスチック汚染は世界中で大きな問題になっている。

雨水の中のプラスチックは、過去にもフランス南部のピレネー山脈に降った雨から検出されたほか、手つかずの島などでも見つかっている。海に流れ込む大量のプラスチックは魚などの生物を死なせ続ける。人間も1週間で平均5グラム、クレジットカード1枚分ほどのプラスチックを飲み込んでいるという調査結果もある。

そうしたプラスチックが健康にどのような影響を及ぼすのかは分かっていない。

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