甲斐駒モルゲンロート~八ヶ岳PAより望む 2015/12/30 [南アルプス]

●甲斐駒モルゲンロート~八ヶ岳PAより望む 2015/12/30
中央道の立ち寄り先である八ヶ岳PA(下り)。甲斐駒のモルゲンロートの時間帯に間に合うように到着した。時刻は7時前。
kaikomaPC309158vga.jpg甲斐駒に朝日が射し込み始める。

kitadakePC309159vga.jpg北岳

モルゲンロートを眺めた後、目的地のスキー場に向かう。
お供はE-5 70-300mmでした。


モミジとカラマツ黄葉の白鳳渓谷を歩く その2 2015年文化の日 [南アルプス]

●モミジとカラマツ黄葉の白鳳渓谷を歩く その2 2015年文化の日
季節は移ろい、秋の終わりが近い。晩秋の南アルプスの山々を眺めながら歩いている。
前回は白鳳渓谷沿いの県営南アルプス林道歩き、夜叉神ゲートから鷲ノ住山入口までを紹介がてらに書いた。
今回は県営南アルプス林道歩きの続きで広河原までの行程を記してみよう。
hakuhoPB030174vga.jpg鷲ノ住山入口の先を行くとアサヨ峰2799mが現れる。

*深沢
夜叉神ゲートからほぼ2時間歩いたところ。時刻は10時半。
沢の名のとおりに滝がある。
hakuhoPB030047vga.jpg沢毎に小さな滝があるのです。


*一之沢
hakuhoPB030050small.jpg一之沢橋を渡ってトンネル。沢と橋とトンネルはセット物のような感がある。

hakuhoPB030051small.jpg沢毎に小さいながら滝があります。

hakuhoPB030052small.jpg左隣に旧道のトンネルか?


*二之沢
モミジの先に南アルプス!これも絶景だな。
hakuhoPB030054small.jpg広河原から戻って来た山梨交通のバスが2台編成で通る。冬季閉鎖前の最後の祝日ですからね。

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hakuhoPB030178svga.jpg南アルプスと紅葉が素晴らしい

hakuhoPB030192svga.jpgこんな紅葉風景を独占する徒歩の旅だ。

hakuhoPB030186svga.jpgさるおがせ(猿麻薯)

hakuhoPB030177vga.jpgヒトデのようなキノコ;土栗(ツチグリ)も咲いて?いる。

*バスのりば深沢
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*夜叉神ゲート・広河原ゲートの中間点過ぎあたり
11時過ぎ、広河原まであと7km地点まで進んだ。
夜叉神ゲートから行動凡そ2時間半。予定距離15kmの半ばを過ぎた所だ。
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hakuhoPB030068vga.jpg砂防ダムの滝

*赤沢
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hakuhoPB030070vga.jpgトンネルの先にもまたトンネル。いくつトンネルを通過しただろうか?この先にも(歩行には)難所のトンネルが待っている。

hakuhoPB030217svga.jpgトンネルを抜ける毎に絶景が待つ。

hakuhoPB030219vga.jpg野呂川が刻む白鳳渓谷

*立石沢(たていしざわ)11:51 広河原まで4.4km
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hakuhoPB030078vga.jpg野呂川に流れ行く沢

*バスのりば立石 11:55
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*嘉助沢(かすけざわ)12:08 広河原まで3.4km
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*白井沢(しれいざわ)12:19 広河原まで2.7km
ちょいと行けばモミジとカラマツ黄葉のコラボが楽しめた。
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hakuhoPB030090small.jpgここにも小さな滝

hakuhoPB030234svga.jpgモミジとカラマツ

hakuhoPB030236vga.jpgモミジ紅葉とカラマツ黄葉

白井沢から10分程歩いた所で、眼下に黄葉のカラマツと常緑樹の絨毯模様な所に出た。印象的な風景だ。この風景を見る事が出来ただけでも林道南アルプス線を歩いた価値はある。
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*あかぬけさわばし
橋の先に長いアカヌケトンネルがある。今日の二つ目の核心部だ。ヘッドランプ装着、ランタン準備の上で12時43分トンネル突入。
このトンネルは夜叉神隧道より手強い。照明無し、おまけに半ばで曲がっているためライトが無ければ真っ暗になる。ライトは100%必携。
12時50分トンネル出口。7分程のトンネル歩きだったが、緊張感の為に長く感じた。

hakuhoPB030094small.jpg崩壊地を森林へ復旧するための工事

hakuhoPB030096vga.jpg「あかぬけさわばし」を渡ると最後の難所「アカヌケトンネル」が待っている。照明が無く、手許のライトだけが頼りだ。

hakuhoPB030099small.jpgほっと一息、トンネルを出れば野呂川発電所が見える。

hakuhoPB030266svga.jpg渓谷沿いのカラマツ

*ゴーロ沢 12:57 広河原まで0.8km
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hakuhoPB030103svga.jpg北岳が再び顔を出せば目標地の広河原は近い。

*広河原着 13:06
夜叉神ゲートから歩行5時間半で広河原ゲートに到着。
工事関係車両とバス・乗合タクシーを除けばここまですれ違う人は無し。まあサル一匹とニアミスはあったが。
白鳳渓谷の秋を独占した山旅だった。
hakuhoPB030116small.jpgトンネル歩きで活躍してくれたColeman製電池式ランタン。

*北岳を仰ぐ
久しぶりに広河原から見た冠雪した北岳バットレスが素晴らしい(写真的には逆光状態で苦しいけど)。
朝早くにバス・タクシーで広河原に入れば北岳は順光で撮れて良いだろうと思った次第である。
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*乗合タクシーで夜叉神に戻り
帰りは迷うことなく公共交通機関利用です。
午後2時発の乗合タクシーで夜叉神に戻った。車中から見た所、林道の歩行者は夜叉神寄りで数名程。彼らも秋の白鳳渓谷の絶景を独占したようだね。
因みに県営林道南アルプス線通行可能時間は5時30分~18時00分
広河原発夜叉神、芦安方面に戻る最終バスは16:40なので早めに帰ろう。

*夜叉神峠登山口
午後2時半前、夜叉神に戻れば、未だ日も高い。
さて、今日の締めくくりで夜叉神峠登山道を少し登ることにする。登山口からちょっと行ったところでカラマツの黄葉とモミジの紅葉が良い所があるのだ。
見上げてみましょう。カラマツとモミジのコラボです。
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yashajinPB030295svga.jpg夜叉神峠登山道途中での紅葉風景

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*下山
モミジとカラマツのコラボを見てから下山。夜叉神の森で「夜叉神よもぎ餅」をお土産に購入。質素であるけど旨い。
午後3時帰投。
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 yashajinPB030141small.jpg質素だけど旨いな。よもぎ餅

yashajinPB030128vga.jpg夜叉神の森から。この奥に夜叉神ゲートがある。右手には夜叉神峠登山道入口がある。また来年も行こう。

【行程】

夜叉神峠登山口着 8:12
夜叉神ゲート 8:27
夜叉神隧道 8:39
夜叉神隧道出口 8:55
辨天隧道 8:59
bus stop夜叉神峠西口 9:02
観音経隧道 9:03
御野立所(おのだちしょ)bus stop 観音峡渓谷 9:12 広河原まで11.7km
夫婦滝 9:21 広河原まで12.2km(御野立所より広河原までの距離が伸びた?)
大崖沢(おおがれさわばし) 9:28
大谷沢9:35
慰霊碑 10:10
鷲住山入口 10:17

深沢 10:33
一之沢橋 10:38
二之沢橋 10:40
bus stop深沢 11:04
赤沢橋 11:31
立石沢 11:51 広河原まで4.4km
bus stop立石 11:55
嘉助沢 12:08 広河原まで3.4km
白井沢 12:19 広河原まで2.7km
あかぬけさわ橋 12:42
ゴーロ沢 12:57 広河原まで0.8km
広河原着 13:06
広河原から乗合タクシー発 14:00
夜叉神峠登山口着14:28

hakuho-1vga.jpg夜叉神ゲートから広河原へのGPSのログ。広河原からの戻りは直線になってますw

お供は
EM-1 12-60SWD, 50-200SWD (共に偏光フィルタ使用)
TG-2
でした。

*雑感
建設予定のリニア新幹線は南アルプスを通る限り、糸魚川-静岡構造線の破砕帯を逃れることが出来ない事が容易に予想できる。
夜叉神隧道の建設、続く林道南アルプス線は難工事であったし、長野では黒四ダムの建設時もそうであった。リニア新幹線も予想外の難工事、コストアップから逃れられない。JR東海だけで資金を賄えるか?賄えなかったら税金投入なのか?
これからTPPで国富の流出が想定される日本、人口減少となる日本、リニアが本当に必要だろうか?今なら止める選択肢が残されていると思うぞ。

 


モミジとカラマツ黄葉の白鳳渓谷を歩く その1 2015年文化の日 [南アルプス]

●モミジとカラマツ黄葉の白鳳渓谷を歩く その1 2015年文化の日
ここ数年、秋の登山・トレッキングの最後として南アルプス入口の夜叉神峠或は広河原周辺を歩いている。
山梨県営林道南アルプス線の夜叉神と広河原区間沿いの白鳳渓谷の晩秋風景が歩く人も少なく絶景独占感があり良い。
カラマツの黄葉とモミジに誘われて、夜叉神ゲートから広河原ゲートまで15kmほどの林道区間を歩く。

*山の神ゲート 標高880m
中央道では曇っていた空が芦安に近づくと青空が見えて来た。
山道になり車のヘッドライト点灯し、南アルプス市芦安芦倉を起点とする県営林道南アルプス線に入ると山の神ゲートが直ぐだ。ここで一旦停止。係員に行先である夜叉神行きを伝えて林道を駆け上がる。
(夜叉神の森の駐車場が満車の場合は芦安の無料駐車場でバス・タクシーに乗り換える。)
道幅3.5~5m ヘアピンカーブが連続し、山梨交通のバスや工事車両のダンプカーも走る道である。ついでにサルも出没する道である。
対向車が来ない事を祈りつつも、紅葉は深さを増し、夜叉神が近くなればカラマツ絨毯が現れた。

*夜叉神ゲート 標高1380m
ドライブインのような山小屋である「夜叉神の森」前の駐車場(規模100台)に早めに着ければバスに乗って一気に広河原まで行き帰りは徒歩と考えていたものの、間髪を入れずに広河原行きの山梨交通バスが登って来た。乗換準備が追い付きません。
バスに間に合わなかった事で広河原行きは歩き、戻りはバス利用にしよう。
因みに交通機関の2015年運行期間は
    乗合タクシー 11月3日まで、
    山梨交通バス 11月9日まで。となっており、あとは冬季閉鎖だ。

さて、夜叉神ゲートで隧道を徒歩通行する旨を口頭連絡。もちろんランプ、ライト必携。
ここから先はバス・乗合タクシー、工事関係車両、歩行者のみが行ける世界だ。バイク、自転車もNG。
hakuhoPB030108vga.jpg夜叉神ゲート

下弦の月を仰ぎながら時は8時半。いざ!
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*夜叉神隧道
延長1148m 標高1,394m
ここを通るは昨年2014年から2回目となる。
今日の核心部である夜叉神隧道通過である。直線のトンネルで出口も遠くに見える。照明も微かにある。しかし、道幅は狭く暗く長いトンネルに徒歩で入るには気合が必要だ。
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ヘッドランプを装着。手にはランタン式電灯で進む。15分間の隧道冒険の始まりです。
隧道半ばでかなりの流水がある。破砕帯通過の瞬間である。そう、ここ夜叉神のあたりで糸魚川-静岡構造線が通っているのだ。
(糸魚川-静岡構造線の位置;糸魚川~松本平~諏訪湖~小淵沢~武川~夜叉神峠付近~早川~安倍川~静岡市)
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出口付近で隧道内の見事な2層構造の地層写真が撮れた。一枚岩の岩盤でないから脆いのだろう。
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隧道を出れば、目に飛び込んで来る南アルプスの姿。これは歩いて来ないと見られないものだ。
hakuhoPB030008vga.jpg夜叉神隧道出口。ドラマチックトーンです。

hakuhoPB030116vga.jpg隧道を出れば絶景が待つ。

hakuhoPB030011small.jpg夜叉神峠西口

hakuhoPB030014small.jpg再びランタンを灯して観音経隧道に入る。

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hakuhoPB030018small.jpg観音経隧道出口

hakuhoPB030015small.jpgあれ?観音経隧道の出口が二つある?

*御野立所(おのだちしょ)、バスのりばは「観音峡渓谷」
夜叉神隧道を抜け、辨天隧道、長めの観音峡隧道を抜けると、御野立所に至る。
乗合タクシーも立ち寄る(勿論、素通りするタクシーもある)場所で、南アルプス白根三山のうち北岳、間ノ岳の冠雪した頂の眺めが素晴らしい。
広河原まで11.7km
hakuhoPB030022small.jpgトンネルは観音経、バス乗場は観音峡

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*夫婦滝
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*大崖沢(おおがれさわ)
いかにも岩が脆そうな名前だ。
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hakuhoPB030033small.jpg沢沿いの滝

*大谷沢(おおやざわ)
この先から工事車両があり、工事をしていた。落石注意の看板は伊達では無い。
野呂川が深い渓谷を作っているのが良く分かる。
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*間ノ岳が見える
10時前、歩き始めて1時間半経過した。
小規模の隧道を数か所過ぎ、紅葉越しに間ノ岳が見えた。まさに絶景だ。トンネル越しに眺める紅葉も味わいがある。
ここは乗合タクシーでも道幅に余裕が無く素通りのポイントだから歩いて来た甲斐があると言うものだ。
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hakuhoPB030161svga.jpgトンネル出口からの紅葉風景

hakuhoPB030165svga.jpg燃えるようなモミジ

*林道工事殉職者慰霊碑
県営林道南アルプス線の建設の際に殉職された11名の慰霊碑がある。脆い岩盤だ。難工事だったのだろう。
hakuhoPB030043small.jpg

*鷲住山入口
10時15分過ぎに鷲住山入口を通った。昨年2014年には鷲住山(1534m)にトライ後Uターンしたが、今回は通り過ぎるだけだ。今回は広河原まで行きますから。
hakuhoPB030046small.jpg
未だ道半ば、続く...

【ここまでの行程】
夜叉神峠登山口着 8:12
夜叉神ゲート 8:27
夜叉神隧道 8:39
夜叉神隧道出口 8:55
辨天隧道 8:59
bus stop夜叉神峠西口 9:02
観音経隧道 9:03
御野立所(おのだちしょ)bus stop 観音峡渓谷 9:12 広河原まで11.7km
夫婦滝 9:21 広河原まで12.2km(御野立所より広河原までの距離が伸びた?)
大崖沢(おおがれさわばし) 9:28
大谷沢9:35
慰霊碑 10:10
鷲住山入口 10:17


朝焼けの甲斐駒~八ヶ岳PAから 2015/2/21 [南アルプス]

●朝焼けの甲斐駒~八ヶ岳PAから 2015/2/21 sat
甲斐駒を眺めに立ち寄る中央道八ヶ岳PA(下り)。6時40分、モルゲンロートの甲斐駒を眺める。

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甲斐駒ヶ岳、夜明け前~八ヶ岳PA 2015/1/24 [南アルプス]

●甲斐駒ヶ岳、夜明け前~八ヶ岳PA 2015/1/24
中央道下り線の八ヶ岳PAでいつも撮っている甲斐駒ヶ岳。
時刻は朝6時40分。朝焼けの姿を見るにはもう少し粘る必要があるが、今回は夜明け前のお姿を撮って次の目的地に向かった。

kaikomaP1247500svga.jpg八ヶ岳PAの建屋の裏手に回ると電線に邪魔されずに甲斐駒が撮れるポイントがある。

 


朝焼けの甲斐駒ケ岳~八ヶ岳PAから [南アルプス]

●朝焼けの甲斐駒ケ岳~八ヶ岳PAから 2014/12/28 sun.
中央道八ヶ岳PA(下り)に立ち寄った際の、甲斐駒ヶ岳の定点撮影。
快晴下、雪を頂いた甲斐駒ヶ岳の朝焼けが良い。良い時間帯に立ち寄れたものだ。
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白鳳渓谷の紅葉を見ながら南アルプス林道歩き 2014文化の日 [南アルプス]

●白鳳渓谷の紅葉を見ながら南アルプス林道歩き 2014/11/3 文化の日

山の紅葉・黄葉巡りの〆に南アルプス方面に行って参りました。
夜叉神の森から夜叉神隧道を通って南アルプス林道を歩き、白鳳渓谷の紅葉を眺める計画です。
11月の三連休の天気予報はあまり良くなさそうだったが、最終日の文化の日は西高東低の冬型で好天。
流石は晴れの特異日の文化の日11月3日だ。
yashaPB030342svga.jpg夜叉神ゲート

【目的山域】
夜叉神ゲート~夜叉神トンネル~観音経トンネル~鷲住山 往復(片道約5kmほど)
【天候】
気温10℃ (夜叉神ゲート 8時半)
西高東低の木枯らし

*往路 夜叉神隧道、観音経隧道を歩く
夜叉神の森に車を置き、南アルプス林道の夜叉神ゲートを通過する。
ゲートでマイカー規制をしている。通行可能はバス・タクシー、工事関係車両に加え、歩行者もOKだ。(自転車はダメ)
係員の「ライトは持っているか?」の問いに2つ持っていると答えてゲートを通過。
歩き出して直ぐに本日の核心部の夜叉神隧道(標高1394m)が待ち構える。
昭和30年竣工、延長1148m、幅員4.6m、高さ4.5m(制限高3.8m)のトンネルは真っ直ぐのレイアウトで遥か先に出口が見えているものの、身構えてしまう。
ヘッドライトを装着し、手にはマグライトを持つ。意を決して通行開始。yashaPB030347xga.jpg夜叉神隧道の入口。1km超を歩いて通れるかで絶景が見えるか見えないかの岐路になる。もちろん、普通にバス・タクシーに乗って通過出来る。

yashaPB030348xga.jpgトンネル横に碑文がある

(夜叉神隧道の記念碑より。原文は縦書きである)
 遠く徳川時代初期の頃から御勅使川下流原七郷の住民は
此の夜叉神峠に隧道を掘り野呂川の水をひいて灌漑用水に
利用しようとしてその実現に必至の努力を払って来たので
あるが南湖藤田等の湿田地帯住民の猛烈な反対のため進展
を見ることが出来ないまま何時迄も夢として取り残されて
居ったのでこの地方に於ては実現が出来ない事を野呂川話
とまで言われるに至ったのである

 偶々昭和二十六年四月天野知事は民選知事として当選す
るや富める山梨県建設の為の総合開発の一環として此の野
呂川流域に眠れる七百八十万石に及ぶ森林の合理的利用を
主目的とし電源開発や南日本アルプス一帯の観光資源の開
発を従として夜叉神峠に隧道を堀り野呂川林道の開設を企
図し南湖藤田等の湿田地帯には排水の施設を又原七郷乾燥
地帯には上水道敷設の計画を樹てて三百年来の両者の争を
解消し又政府に対しても奥地林の開発の重要性に鑑み国の
施策として採り上げられる様要望したところこの地域が全
国稀にみる未利用資源の集団地として認められたので林野
庁の指導と協力を得山梨県議会の議決を経て昭和二十七年
七月起工の運びとなったのである

 標高一三九四メートルに在るこの夜叉神隧道は延長一一
四八メートル総工費二億三千四百八万余円を以て昭和二十
八年八月着工爾来脆弱な地質である破砕帯と数多くの断層
に加えて甚だしい湧水に悩まされ一時は工事の進捗も危ぶ
まれたが鹿島建設株式会社は此等の悪条件を克服し然かも
一人の工事犠牲者も出さないで昭和三十年九月約二ヶ年の
歳月を要し竣功したのである

 此の開通は将来永く本県産業開発の基礎となるものと信
じ今ここに経過を誌して記念とする

 昭和三十年十月
       山梨県林務部長 矢澤頼忠 撰文並書
 ----
碑文にもあったように、トンネル内は破砕帯からの湧水があり、油断していると結構、濡れる。
おまけに、狭いトンネルをバス、工事ダンプが来る。ヘッドライトは光量不足だからマグライトでこちらの存在をアピールしつつ端っこで車両通過を待つのはスリリングだ。
20分弱のトンネル歩きの末、目の前に現れた風景は正に秋の紅葉絶景だ。yashaPB030353xga.jpg落葉松の黄葉に間ノ岳が聳える。右手の落葉松林はバス停の夜叉神峠西口あたり。その先が観音経隧道。

yashaPB030359vga.jpgもう一つ長めのトンネルを抜ける。観音経隧道である。長さは夜叉神隧道の半分程だが、やっぱりライトは必要です。

yashaPB030363vga.jpg トンネルを抜けると御野立所。バス停留所名では"観音峡渓谷"。

yashaPB030366xga.jpg(右の)北岳と(左の)間ノ岳のパノラマに圧倒される。

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yashaPB030402xga.jpg紅葉を一人占めしながら林道を進む

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*鷲住山展望台まで
小さなトンネルを抜けて行けば更なる絶景が飛び込んで来る。
慰霊碑があるように白鳳渓谷の景色を見る事が出来るのは命懸けで林道を作った先人達が居ればこそである。
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*鷲ノ住山
鷲ノ住山登山口を横目にしながら更に林道を100m程進めば、頂上が冠雪した山が見える。
帰りの時間も考慮して林道歩きはここでUターンして復路とする。
戻りつつも鷲ノ住山の頂上の展望はあるのか?気になり、寄り道して登って見た。
リッジのような登山道を登り着いた頂上付近には構造物がある。なんだろうか?
さてさて、鷲ノ住山の頂上は展望が無い事が判ったところで11時前に早々に下山です。yashaPB030026xga.jpgここでで林道をUターン(アサヨ峰2799mが見える所)して、鷲ノ住山に行く。

yashaPB030024vga.jpg鷲ノ住山に展望はあるかどうか

yashaPB030029vga.jpg展望は無かったが、何らかの構造物があります。何だろう?

yashaPB030036vga.jpg 北岳への冬季ルートは鷲ノ住山をあるき沢橋まで一気に400m下るらしい。自分には無理そうな傾斜だなぁ。

*復路
夜叉神隧道は夜間クローズされるようなので留意しつつも、ゆったり白鳳渓谷を眺めながら夜叉神の森の駐車場に戻る事にする。

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yashaPB030056xga.jpgカラマツの黄葉

yashaPB030057xga.jpg野呂川

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yashaPB030093vga.jpg夫婦滝

yashaPB030120vga.jpg 最後の核心部、夜叉神隧道を進み夜叉神の森駐車場に戻る。

この白鳳渓谷の南アルプス林道を歩いて出遭ったハイカーは休日でも10人だった。殆どがバス・乗合タクシーで広河原まで行ってしまう。何だか勿体ないなぁ。

【行程】
8:00夜叉神の森到着
8:30夜叉神トンネル入口
8:49夜叉神トンネル出口
8:50崖澤橋
9:00bus stop夜叉神峠西口
9:00観音経トンネル
9:07アザミ沢
9:10御野立所(おのだちしょ)、bus stop観音峡渓谷
9:25夫婦滝(めおとたき)
9:47大谷沢(おおやざわ)
10:28慰霊碑、bus stop鷲住山展望台
10:36鷲ノ住山(1534m)入口
10:56鷲ノ住山頂上、下山
12:12夫婦滝
12:19御野立所、観音峡渓谷
12:31観音経トンネル
12:38夜叉神峠西口
12:50夜叉神トンネル
13:06夜叉神トンネル出口

今日のお供はOM-D E-M1,12-60SWD,50-200SWDでした。


八ヶ岳PA(下り)からの秋風景2014/10/26 [南アルプス]

●八ヶ岳PA(下り)からの秋風景 2014/10/26sun.

里山にも紅葉が降りる時季。
標高800mちょっとのこの場所のカラマツ黄葉は未だだが、左に見える北岳の頂は冠雪している。

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甲斐駒ヶ岳を写す水田~八ヶ岳PA 2014/5/24 [南アルプス]

●甲斐駒ヶ岳を写す水田~八ヶ岳PA 2014/5/24
ツバメ飛ぶ八ヶ岳PA。季節は田植えの頃を迎えた。水を張った田に甲斐駒ヶ岳が映る。

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八ヶ岳PAからの甲斐駒冬景色 2014/3/8 [南アルプス]

●八ヶ岳PAからの甲斐駒冬景色 2014/3/8

前回2/20は除雪の壁が立ちはだかっていた八ヶ岳PAだが、すでに壁もなくなりPA内を自由に動けるようになった。
3月になったが、6日頃から寒気が戻り冬の風景が広がってる。
kaikomaP3085797xga.jpg寒気でカメラを持つ手が痛いです。

kaikomaP3085801xga.jpg甲斐駒山頂は強風のようだな。