夏の終わりに台風が3つ連続発生 2016/8/20 [横浜]

●夏の終わりに台風が3つ連続発生 2016/8/20sat.
8月19日~20日の間に日本近海にあった熱帯低気圧が台風に変身。いきなり9、10、11号の3つです。
本来は太平洋高気圧(小笠原気団)があるハズの海域にうろついていた熱帯低気圧だ。
16081912small.jpg8月19日の時点では熱帯低気圧(気象庁HPより)。主の小笠原気団が居ないうちに熱帯低気圧がウロウロ

16082012small.jpg翌20日には台風へ昇格

9号、11号は太平洋高気圧の淵(関東、東北、北海道)を通り抜けそう。
10号は揚子江気団の淵沿いに南西方向に迷走。

kumoP8201322small.jpg神奈川は大気が不安定で積乱雲が発達。直下の地域は大雨洪水警報です



夏、終わったかな。
今年2016年夏は(も)変だったなぁ。 オホーツク海高気圧は7月梅雨明け北海道の東側で次第に南下して暖気団の太平洋高気圧に変身して猛暑。
偏西風が南から(オホーツク海高気圧と言うか)太平洋高気圧をぐるりと回り込むように大きく蛇行している。
或は、本来の太平洋高気圧が偏西風の蛇行に引きずり込まれた?ような感があります。

気象庁(平成28年8月19日発表)北西太平洋の海面水温の診断(2016年8月中旬)では
・カムチャツカの東、ベーリング海およびアリューシャン近海、アリューシャンの南、日本のはるか東から日付変更線付近、フィリピンの東、ミンダナオ島の東からニューギニア島の北は、海面水温が平年より高い状態が続いています。
・南鳥島近海から日付変更線付近では、海面水温が平年よりかなり低くなりました。
・赤道域の日付変更線付近では、海面水温が平年よりかなり高い状態が続いています。

だから、オホーツク海に高気圧があっても猛暑になり、小笠原辺りが水温低めで台風の発生も少な目で推移していたのでしょう。
その(オホーツク海に転進した感の)太平洋高気圧がちょっとでも気を弛めると寒気が流入して関東では雷雨のパターンでした。
kumoP7311006small.jpg夕日の入道雲。こんな日が多かった

kumoP8071026small.jpg面白いカタチの雲もあったのです。竜神様に見えなくもないか?

カメラのお供はTG-2でした。

 

2015年の夏から気温上昇が顕著だと思います。天候はますます混沌として行く。
今年2016年の気温推移の記事を紹介しましょう。

*7月「史上最も暑かった」 米海洋大気局
(日経 2016/8/18 21:00)

 今年7月の世界の平均気温は、観測史上最も高かったことが18日、米海洋大気局(NOAA)の分析で分かった。月別の平均気温の記録更新は15カ月連続。温室効果ガス排出による地球温暖化の影響が出ているとみられる。

 NOAAの分析によると、7月の世界の平均気温は、20世紀の平均気温よりも0.87度高い16.67度だった。観測記録が残る1880年以降で最も高かった昨年7月を0.06度上回り、他の月と比較しても最も暑い月となった。

 今年1月から7月までの平均気温も過去最高だった昨年を0.19度上回っているという。北極の海氷の範囲は平均を約17%下回り、7月の記録としては過去3番目に小さかった。

 高い気温が観測されたのはインドネシアや南アジア、クウェート、バーレーン、ニュージーランドなど。ただ米国北西部、カナダ東部、カザフスタン、インドなどでは例年より気温が低いところもあった。

 世界気象機関(WMO)によると、クウェート北部やイラク南部では7月下旬に気温が50度を超えた。クウェート北部ムトリバでは21日に54度を記録し、アジアや欧州、アフリカなどを含む東半球の最高気温となった可能性があるとして、検証を進めている。〔共同〕

 


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