令和元年、初の山旅は残雪の尾瀬ヶ原 R1/5/4 [尾瀬]

●令和元年、初の山旅は残雪の尾瀬ヶ原 R01/5/4
GWの尾瀬は例年なら残雪が一面に原を覆っています。新雪も降る事があります。
令和元年の尾瀬ヶ原は例年通りに残雪が覆っていました。
残雪期の尾瀬ヶ原は木道の殆どは雪の下なので自由に歩けます。

【目的山域】
鳩待峠から尾瀬ヶ原の下ノ大堀川まで日帰り往復

【天候】
晴れ
最低気温 氷点近辺
最高気温 22℃(手許の温度計で鳩待峠14時)
帰路、鳩待峠から尾瀬側は晴れ、山麓の片品村は積乱雲の曇り

【装備】
通常の登山装備に加えて、軽アイゼン、ストック、サングラス、ロングスパッツ
鳩待峠から雪は締まっていたのでアイゼンが有効だった。

*鳩待峠から山ノ鼻
GW初日4月27日は雪だったと言う尾瀬の玄関口の片品村。
戸倉の駐車場でスノーシューで行くかアイゼンで行くか迷いましたが、雪は締まっていそうなので選択した装備は軽アイゼン!
乗合タクシーで鳩待峠に到着すれば、例年通りの雪量でありました。
山ノ鼻までの道は夏道の木道を外れて雪の上を川上川沿いを歩いて行きます。途中で昨秋落ちたブナの実や落ち葉、カラマツの松ぼっくりがあったりと飽きません。

ozeP5040622small.jpg鳩待峠から山ノ鼻へ向かう途中


ozeP5040619small.jpg残雪上にはブナの実が落ちていたり

ozeP5040627small.jpg朝の寒い時間帯。ブナの落ち葉には霜が付いています

ozeP5040634small.jpgこちらはカラマツの松ぼっくりが落ちています


ozeP5040430small.jpgテンマ沢には水芭蕉


山の川上橋(鳩待峠から山ノ鼻に向かう途中の橋)を渡れば山ノ鼻はもう直ぐです。

*山ノ鼻
キャンプのテントが目に入れば山ノ鼻に8時15分到着。至仏山荘には岩ツバメが飛び交う。

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鳩待峠から1時間45分掛りました。此処で小休止を取りながら日帰りの行程を確認致します。
出発地の鳩待峠には午後2時位には戻りたいから、復路で山ノ鼻を出発するのは12時位と考えて、10時半には中田代の下ノ大堀川橋を引き返す位の行動予定を頭のなかで再設定してから先に進みます。

*上田代
残雪の上では行動範囲は制限されませんが、融雪で直接に渡河出来ませんので橋を渡ります。最初の橋は原の川上川橋。
因みに川上川はヨッピ川と合流。ヨッピとはアイヌ語で「水の集まるところ」という。そのヨッピ川も尾瀬沼からの沼尻川と合流して只見川となり三条ノ滝を流れ行く。

*デンジャラスゾーンだった川上川の拠水林
川上川の流れから拠水林に雪融け水が流れています。
この上を通る木道が危なかった。木道の上に雪庇状の残雪があり、ルートを誤れば踏み抜きドボン。
残雪を降りて木道を進むも、再度雪の上に這い上がらなければならない。足が滑ってドボン注意。実際復路でドボンした人が居た。
ozeP5040645small.jpg木道の左側は雪庇状の残雪

ozeP5040649small.jpg滑らぬように這い上がって行く


危険地帯を乗越えれば残雪歩きで木道から離れたアングルで尾瀬を見る事が出来るのです。拠水林越しの至仏山が良い。
ozeP5040443small.jpg川上川の拠水林越しに至仏山。この場所は雪が無ければ行けないところ

ozeP5040669small.jpg雪融け越しの燧ケ岳

ozeP5040670small.jpg融雪が始まった尾瀬ヶ原の上田代


*中田代
牛首の手前で木道は90度折れ曲がり上ノ大堀川橋を渡って中田代になります。竜宮小屋のある沼尻川までが中田代。
尾瀬沼から流れ出た沼尻川は竜宮で尾瀬ヶ原を北上し、ヨッピ川と合流して只見川となる。
ozeP5040671small.jpg牛首の標識があるところ。左方面はヨッピ川方面。右方面は竜宮。木道は近くにあるハズですが、分かりませんね


*融雪進む木道歩き
再びデンジャラスゾーンに遭遇しました。古い木道が部分的に融雪で出ています。問題は木道に至るまでの数メートルが雪がシャーベット状になっていた事。迂回するにも大回りになりそう。えいっ!渡ってしまえ。

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ozeP5040675small.jpg渡るのに躊躇します


慎重に木道の上と思われる箇所を進み、木道に出ました。が、木道が動くって何!?
木道は雪融け水に浮いている様な感じだったのです。ふー。

ozeP5040676small.jpg登山靴は木道の上なのですが、、、

ozeP5040680small.jpg足元は沈む


*下ノ大堀川橋
水芭蕉が咲いていればビューポイントの下ノ大堀川に到着したのが10時頃。
残雪期の利点を生かして色々なアングルを試してみます。
ozeP5040690small.jpg木道から下がってのショット

ozeP5040693small.jpgシラカバの後ろに回ってのショット


*復路
竜宮小屋も近いので寄って行くのも手ですが、ここは予定通りに下ノ大堀川から帰る事にしました。
帰路にデンジャラスゾーンの木道辺りでシャーベットの雪を踏み抜き!冷っとした感じで濡れたか?と思ったのですが、ロングスパッツ装着が奏功して殆ど濡れずに済んだw
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ozeP5040734small.jpg鳩待峠に戻って空を見上げると麓の片品村側には積乱雲が発生していた。早めの帰投が正解だと思います


*宿泊
今夜のお宿は尾瀬の麓の片品温泉郷です。
温泉と美味しいご飯を頂いた後は、夜桜と星を眺めながらお休みなさい。
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【行程】
6:00 尾瀬戸倉第一駐車場発
6:20 鳩待峠着
6:30 鳩待峠出発
8:15 山ノ鼻
9:45 牛首
10:05 下ノ大堀川
10:20 下ノ大堀川から戻り
10:50 牛首
11:45 山ノ鼻
13:40 鳩待峠

お供のカメラは
EM-1 12-60mmSWD
TG-5
でした。

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片品村越本地区の水芭蕉の森 2018/4/30 [尾瀬]

●片品村越本地区の水芭蕉の森 2018/4/30 mon.
尾瀬ヶ原・尾瀬沼の水芭蕉は例年5月下旬から6月が見頃となりますが、麓の片品村では大清水と越本地区でGWでも水芭蕉を観賞出来ます。
今年は越本地区の"水芭蕉の森"を訪問致しました。
気温が高温推移であるため、霜の影響を受けることなく綺麗に咲き揃っておりました。
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*片品村温泉郷
前日4月29日に尾瀬ヶ原から戻って投宿した処は、片品村のペンションです。
例年ならGW期間中に染井吉野が満開を迎えて花見なのですが、高温推移で既に葉桜の御様子。代わりに芝桜が鮮やかな片品村でありました。
a_zakojiP4300243small.jpg片品村から朝の散歩で見た尾瀬アヤメ平。雪融けてます

a_zakojiP4300242small.jpgスズランも咲いていた

a_zakojiP4300245small.jpgヒトリシズカが日陰で咲いてます

*水芭蕉の森
帰路途中で寄った越本地区の水芭蕉の森。
2か所ある無料駐車場のうち、最初の駐車場がお勧め。林の中を歩いていけば水芭蕉に出遭える。ここで気分を上げて水芭蕉の森へと行くのです。
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katashinaP4300277small.jpg主役の水芭蕉を見つめる脇役のタチツボスミレさん

katashinaP4300285small.jpg暑くてダル~って感じですか

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katashinaP4300302small.jpg水芭蕉姉妹
別嬪さんの水芭蕉が多かったですね。


お供のカメラは
EM-1 70-300mm
TG-5
でした。


追記
5月3日の憲法論議のTV放送を見た。
憲法を改正するなら、
・水と食の安全保障を入れるべき。←外資が虎視眈々と狙ってますから。
・消費税上げたら法人税も引き上げるべし。←現状は消費税アップ分が法人税減税分に回ってますし。
・公用語は日本語と明記する。←日本語の頭を作るのが最初。英語の学習は後でよいと思うが。そしてTPPとやらで外資が英語の公用語化を要求するかも知れない。
等々も入れてはいかがでしょうか?

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雪融けが速過ぎる!~尾瀬ヶ原 2018/4/29 [尾瀬]

●雪融けが速過ぎる!~尾瀬ヶ原 2018/4/29 sun.
本来のGW時季の尾瀬は、残雪期で一面雪景色なのです。
尾瀬ヶ原はスノーシューやスキーで自由に歩き回れ、尾瀬沼では積雪の沼を歩いて渡河出来きる事もある。至仏山は春スキーで賑わう。
そのGWの時季に行けば吹雪になった事も度々ありました。
ですから、本来は防寒対策と雪歩き用でアイゼン類は必須の時季でなのですが。。。

6時半に玄関口の戸倉に到着すれば、鳩待峠駐車場(5月中旬まで駐車可)は既に満車の案内がありました。戸倉第一駐車場も満車に近い入りです(第2駐車場も半分埋まった模様)。
乗合タクシーに乗り換えて、鳩待峠に向かいます。
ozeP4290004small.jpg鳩待峠


【目的山域】
尾瀬ヶ原

【ルート】
鳩待峠-山ノ鼻-牛首-竜宮のピストン

【天候】
快晴
気温;手元の温度計で25℃(山ノ鼻、13時)

*鳩待峠
乗合タクシーに乗車20分程で鳩待峠着。鳩待峠の駐車場は勿論満車です。
因みに5月中旬まで駐車できる鳩待峠の駐車場代は1日2,500円。しかし、途中にある津奈木ゲートが開くのが5時。
戸倉第一駐車場は1日1,000円。片道乗合タクシー代980円*2で合計2,960円です。差額の460円は地元に回ると考えれば納得の差額でしょうね(ヘアピンの連続を運転しなくても良いし)。

*鳩待峠から山ノ鼻
アイゼンを早々に装着して山ノ鼻へ降りていったのですが、夏道の木道が出て来ました。
木道が出ていたのは全部のうち一割位でしたが、木道歩行が必須の箇所が多くあったのでアイゼン解除、ツボ足歩行で行く。雪融けの速さを感じた時でもあります。テング沢では水芭蕉が早くも咲いていた。
ozeP4290020samll.jpg川上川沿いにはふきのとうが咲く。

*山ノ鼻
今年はテントが多いような感じです。
山小屋3軒営業中でした(至仏山荘、尾瀬ロッジ、山ノ鼻小屋)。生ビールの看板に目が行ってしまう程の陽気です。
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*尾瀬ヶ原
尾瀬ヶ原の歩き出しで、融雪した所から水芭蕉が咲いておりました。本来なら一面残雪なのですが、今年は融雪が速過ぎです。、季節的には半月くらい速い感があります。
原の川上川橋を渡るあたりまでは何とか雪景色だったのですが、尾瀬ヶ原を進むにつれて残雪が薄くなっていきます。
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ozeP4290116small.jpg池塘も間もなく顔を出すでしょう


ozeP4290112small.jpg至仏山を振り返る


ozeP4290054small.jpg燧ケ岳と木道

ozeP4290063small.jpg雪で滑って転倒しないようにしましょう

*下ノ大堀川
6月になれば水芭蕉の群落と背景に至仏山のビューポイントです。
例年なら未だ雪に覆われているハズですが、融雪しており、小さな水芭蕉が見られました。
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*アカシボ
融雪期になると雪が酸化鉄の色で赤茶色に染まって見えます。鉄酸化細菌の働きが活発になるようですよ。
その鉄酸化細菌を餌にミジンコやらガガンボやらが生きている。
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*竜宮
竜宮の入口から伏流水が流れ込む程に雪融けが進む尾瀬ヶ原でありました。
竜宮小屋前で休憩後、復路に付く。

ozeP4290223small.jpg竜宮現象です。雪融け水が此処で伏流水となり、50m先の出口から再び流れ出ます
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【行程】
7:00戸倉第一駐車場発
7:20鳩待峠着
7:35鳩待峠発
9:00山ノ鼻着
9:25山ノ鼻発
10:12牛首
10:30下ノ大堀川
11:10竜宮小屋着
11:35竜宮小屋発
13:00山ノ鼻着
14:25鳩待峠着


お供のカメラは
EM-1 12-60mm
TG-5
でした。


追記
高温推移は日本だけでは無いようだ。気象庁によれば
---
世界の週ごとの異常気象
全球異常気象監視速報(No:947) ------- 対象期間:2018年4月18日~2018年4月24日
   
高温    東アジア東部及びその周辺
高温    ヨーロッパ及びその周辺
高温    アルゼンチン北部及びその周辺
高温    オーストラリア南部及びその周辺
---
暑いばかり。



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いずれアヤメかカキツバタ、尾瀬ヶ原 2017/7/16 [尾瀬]

●いずれアヤメかカキツバタ、尾瀬ヶ原 2017/7/16sun.
梅雨明け前?にも関わらず真夏日が続いています。
こりゃたまらんと海の日の連休に高層湿原の尾瀬ヶ原を訪ねました。
コースは山ノ鼻から竜宮小屋を経由してヨッピ橋を廻っての周回コース。
ワタスゲ、アヤメ・カキツバタ、(株数は少ないものの)ニッコウキスゲの揃踏み。小粒ながらもサワラン、トキソウ、タテヤマリンドウ等々が彩りを添えています。
途中、雨が3回ほど降りましたが、湿原植物達には良いお湿りだったでしょう。

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【コース】
戸倉第一駐車場~(乗合タクシー)~鳩待峠~山ノ鼻~竜宮小屋~ヨッピ橋~牛首~山ノ鼻~鳩待峠~(乗合タクシー)~戸倉第一駐車場

*鳩待峠
戸倉の第一駐車場に4時半到着すれば多少の余裕あり。5時過ぎの乗合タクシーにのれば鳩待峠まで20台以上の鳩待峠帰りの乗合タクシーにすれ違った。さすがに3連休の尾瀬ヶ原はそれなりに混んでおります。
鳩待峠に到着すれば、駐車場の位置が変更されておりました。山岳タイプの小型ツアーバスが1日置けるようになったのかもしれません。
途中、クラブツーリズムの団体さんが多かったのは、そうゆう事かも。
ozeP7161832small.jpgTG-5にフラッシュデフューザFD-1を装着して山ノ鼻に向かいます。見慣れた花もマクロで撮れば新鮮に思えます。モミジカラマツが花火の様にも見えて、尾瀬のヶ原へのアプローチの山道が俄然、楽しく思えました。

ozeP7161838small.jpg米粒程の小さい花。あなたのお名前は?


*山ノ鼻から竜宮小屋
自然研究園入口付近にいらっしゃる山ノ鼻十二山神さんにお参りして尾瀬ヶ原を歩きはじめます。
先ずはワタスゲとアヤメ・カキツバタ群落がお出迎え。
池塘辺りからモウセンゴケの群落。竜宮小屋に近くなればニッコウキスゲのお出迎えです。
ozeP7161840small.jpg山ノ鼻十二山神

ozeP7163212small.jpgヒオウギアヤメ。網目模様がポイントです

ozeP7161846small.jpg近接して網目模様
ozeP7163215small.jpgレンゲツツジとワタスゲ

ozeP7163225small.jpgカキツバタとワタスゲ。ニッコウキスゲと並んで本日の尾瀬ヶ原の主役でした

ozeP7163231small.jpg池塘の脇に咲くカキツバタ。凛とした立ち姿が美しい

ozeP7161873small.jpgワタスゲのふわふわ具合がわかるでしょうか?

ozeP7163273small.jpgこれからの尾瀬ヶ原主役のニッコウキスゲ

ozeP7163249small.jpg尾瀬ヶ原に行ったら見ておきたい植物はモウセンゴケ。養分少ない高層湿原で虫を捕食して生き残りを図る長葉のモウセンゴケ

ozeP7161945small.jpgこちらは丸葉のモウセンゴケ

ozeP7161924small.jpgタテヤマリンドウも忘れられない

ozeP7163265small.jpg池塘を泳ぎ行くカルガモの親子

ozeP7161948small.jpg木道の脇に咲いていたカラマツソウ


*ヨッピ橋経由で山ノ鼻に戻り
竜宮小屋からヨッピ橋までは木道が直に湿原に置いてありますので湿原植物の近くまで寄れます。トキソウ、サワランのクローズアップが狙える所であります。

ozeP7161971small.jpgサワラン

ozeP7162019small.jpgトキソウ

ozeP7161991small.jpg白いニガナ


ヨッピ橋から牛首までの間には少なくなったとは言えニッコウキスゲの群落がありますので通って行きたい所であります。

ozeP7162040small.jpg雨に濡れたニッコウキスゲ

ozeP7163324small.jpgニッコウキスゲとカキツバタ


山ノ鼻に戻れば丁度昼時。お弁当を頬張る登山者で一杯でした。
後は帰るだけ。因みに山ノ鼻の標高は約1400m、鳩待峠は1591mで標高差200m弱です。ゆっくり歩いても1時間半。

*トンボ
尾瀬はトンボにとっても楽園なのでしょう。数種類は見かけました。
ozeP7163257small.jpg池塘の周りを飛ぶルリ糸トンボ。動きが早くてピントが中々合いません

ozeP7163246small.jpgハッチョウトンボ

ozeP7161979small.jpgアキアカネは大胆にも近接を許してくれました


帰路は麓の片品温泉郷に宿泊。コスモスが咲くほどに当地は涼しかったのです。が、翌日の帰りの関越道からじわじわと暑さが~。尾瀬に戻りたひ~と思う一瞬でありました。


【行程】
4:30 戸倉第一駐車場着
5:10 乗合タクシー
5:30 鳩待峠着
6:50 山ノ鼻
9:30 竜宮小屋
10:40 ヨッピ橋
12:00 山ノ鼻
14:00 鳩待峠

お供のカメラは
E-5, 70-300mm テレマクロ担当、
TG-5, FD-1 広角域及び近接戦担当
でした。

片品村、水芭蕉の森 2017/5/6 [尾瀬]

●片品村、水芭蕉の森 2017/5/6
尾瀬沼からの帰りの5月5日は麓の片品温泉郷に投宿でした。
満開の桜とシラネアオイの咲くpensionであります。
本日は片品スキー場の近くにある水芭蕉の森に寄ってからの帰路。
mizubashoP5060333small.jpg
【天候】
片品村の朝は晴れ、昼間雨。

*お宿
片品村では一斉に花が咲きます。水仙から梅、桜、林檎まで開花はGWあたりに集中いたします。
katashinaP5061211small.jpg満開の桜と

katashinaP5061212small.jpgシラネアオイが咲くpensionに投宿


*片品村、水芭蕉の森
GW期間の尾瀬ヶ原、尾瀬沼は雪の中。水芭蕉は咲いてません。
水芭蕉を見るなら麓の大清水か越本地区の水芭蕉の森でしょう。
早朝の片品村は晴れ間がありましたが、昼前に水芭蕉の森に着けば小雨。雨が水芭蕉の鑑賞には合いますね。
水芭蕉は流れの中で水行を受けているようでありました。
mizubashoP5060315small.jpg雨でしっとり感ある水芭蕉


mizubashoP5060311small.jpg水行をしている水芭蕉

mizubashoP5060319small.jpg水芭蕉は水の中でも大丈夫なんですなぁ

カメラのお供は
EM-1 50-150mm、TG-2。

帰りの5/6の東京練馬の気温は
最高気温(℃)     29.2     14:46
江ノ島では赤潮のニュース。GWにしては暑い日だ。

長英新道から残雪の燧ケ岳 2017/5/5 [尾瀬]

●長英新道から残雪の燧ケ岳 2017/5/5 fri.
長蔵小屋泊の尾瀬沼二日目。
朝焼けの燧ケ岳を観賞した後は、燧ケ岳に向かいます。
俎嵓(まないたぐら)を巻いて10時過ぎには柴安嵓の直下に到着致しました。
柴安嵓(しばやすぐら、2356m)の壁を見上げればかなりの角度。70度位はあるでしょう。
登るならアイゼン、ピッケルは必須。
d_hiuchiパノラマ1small.jpg

【目的山域】
5/4 大清水から尾瀬沼へ
5/5 長英新道経由燧ケ岳往復、大清水下山

【天候】
快晴

*ブルーグレーの尾瀬沼
4時20分、夜から朝へ変わる時間帯。
オコジョが雪の上を走り回り、小鳥がさえずり始めます。
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*朝焼けの尾瀬沼
4時40分に雲が赤くなり始め、4時50分に燧ケ岳が淡いモルゲンロートに染まった。
5時には朝日がハッキリ燧ケ岳を照らして一日が始まりました。
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a_hiuchiP5050202Rsmall.jpg湖水に浮かぶ燧ケ岳


*長英新道
朝焼けを眺めた後、5時50分に長蔵小屋を出発。
長英新道の案内盤は雪の中ですのでリボンを頼りに登って行きます。
夏季はぬかるむ長英新道、残雪期の方が歩きやすいかな。樹林帯が長いのですけど。
b_hiuchiP5051109small.jpg長英新道の始まり。積雪期は普段の案内板は雪のなかです

b_hiuchiP5051116small.jpg会津方面に視界が開けた

b_hiuchiP5051117small.jpg長い樹林帯歩きの後の御褒美で尾瀬沼が見える

b_hiuchiP5051123small.jpg俎嵓が見えて来た

*ミノブチ岳
9時、ミノブチ岳に到着。長蔵小屋を出発してから3時間ちょっとでした。
ミノブチ岳のピークの雪は融けていて、ハイマツ、シャクナゲの葉が顔を出しておりました。
アイゼンを外して休憩。
b_hiuchiP5051128small.jpgお寺の山門の阿形吽形のような、神社の狛犬のような立ち位置のダケカンバ
c_hiuchiP5051136small.jpgここだけ夏です。ミノブチ岳も燧ケ岳のピークのひとつ


*柴安嵓(しばやすぐら)、俎嵓(まないたぐら)
先ずは俎嵓を目指して登り、途中から柴安嵓へ巻いていきます。
10時に俎嵓と柴安嵓の鞍部に到着。柴安嵓の壁を眺め、至仏山・尾瀬ヶ原を眺めて大休止。
燧ケ岳の噴火口の御池岳(みいけだけ)を見て、登山ルートが無い御池岳ですが残雪期なら登れそうです。

c_hiuchiP5051139small.jpg俎嵓にかかる巻雲がカッコいい

d_HiuchiP5050242small.jpg振り返って、眼下にミノブチ岳と尾瀬沼

d_HiuchiP5050260small.jpg柴安嵓のピーク。壁だ

d_hiuchiP5051143small.jpg至仏山と尾瀬ヶ原。良い景色です

d_hiuchiパノラマ1small.jpg左が御池岳、右に柴安嵓


d_hiuchiP5051147small.jpg俎嵓と柴安嵓の鞍部は広くて休憩するにもってこいの場所でした。新潟方面の山々を眺めます


d_hiuchiP5051149small.jpg最初は柴安に登る気でいたのですが、、、


大清水までの帰りの時間もありますので、惜しいですが10時半下山とします。

e_hiuchiP5051163small.jpg下山開始時は鱗雲が出た


*尾瀬沼に戻って
12時半に尾瀬沼到着。アカシボも出てるな。昨日より融雪が進んでいる(気がする)ような。
長蔵小屋で越冬ビールで乾杯!
e_hiuchiP5051164small.jpg尾瀬沼に戻った時に案内板を発見!


f_HiuchiP5050270small.jpgアカシボも出ました


f_hiuchiP5051173small.jpg長蔵小屋にて越冬したビールで乾杯


g_hiuchiP5051175small.jpg本日も良き日となりました。尾瀬沼と燧ケ岳、有難う


*大清水
大清水に下山したら16時半。
休憩所は店仕舞いを始めておりましたが、二日分の駐車場料金の支払いに間に合いましたw
水芭蕉の株はまだまだ小さい大清水でした。
h_hiuchiP5051182small.jpg三平峠の案内板。少し顔を出したw


今日のお宿は麓の片品温泉郷です。

【行程】
5:50長蔵小屋出発
6:05長英新道
7:30尾瀬沼が見える
8:00俎嵓(まないたぐら、2346.0m)が見え始めた
9:00ミノブチ岳(2210m)着
10:05柴安嵓(しばやすぐら、2356m)直下に到着
10:30下山開始
12:34長英新道から尾瀬沼へ
13:00長蔵小屋
14:00三平下
14:30三平峠
15:30一ノ瀬休憩所
16:30大清水登山口到着


歩数;3万2千歩
カメラのお供は
EM-1 12-60mm、TG-2でした。

日暈、環水平アークにサンピラーを見た残雪の尾瀬沼 2017/5/4 [尾瀬]

●日暈、環水平アークにサンピラーを見た残雪の尾瀬沼 2017/5/4 thu.
GWは昨年と同様に残雪の尾瀬沼から燧ケ岳です。本日5月4日は尾瀬沼畔にある宿泊先の長蔵小屋さんまでの5時間行動。
今年2017年は例年の積雪量があります。昨年2016年が異常に少なく木道が出ておりました。
さて、例年の積雪量とは言え尾瀬沼は融雪が進み、渡河は不可でありました。GW期間中に尾瀬沼の上を歩いて渡れるかどうかは運次第です。とは言うものの、尾瀬沼の淵は十分歩行可。
尾瀬沼の渡河は叶わなかったものの、光学現象が色々と見えた登山初日でありました。
b_OzeNumaP5040096small.jpg
【目的山域】
5/4 大清水から尾瀬沼へ 長蔵小屋泊
5/5 長英新道経由燧ケ岳往復、大清水へ下山

【天候】
快晴

*大清水1180mから一ノ瀬休憩所1415m
早朝、大清水の第2駐車場に車を停めれば3割方雪で覆われていました。
山神宮に安全登山を祈願して行けば、大清水の登山口の歩き始めから残雪です。尾瀬沼まで6.3km
1時間25分程かけて一ノ瀬休憩所に着くと一ノ瀬休憩所は未だ雪の中。三平橋も欄干まで雪が残っています。
此処で三平峠越えの準備としてゲイター及びアイゼン装着致します。
a_ozenumaP5041048small.jpg山神宮に安全登山を祈念してから登山しましょう

a_ozenumaP5041049small.jpg尾瀬沼まで6.3km。スタートから残雪歩きです

a_ozenumaP5041051small.jpg一ノ瀬休憩所は雪の中


*三平峠1762m越え
十二曲がりを登る前に川沿いを歩かねばならない箇所があります。雪庇も出来ていて踏み抜いたらアウトですねぇ。
10時前に三平峠に着けば、尾瀬国立公園の看板は雪の中。今年は雪が多いって言うか例年通りの積雪量です。
a_ozenumaP5041054small.jpg尾瀬沼までの一番の難所。川に落ちないように慎重に進む

a_ozenumaP5041058small.jpg三平峠の尾瀬国立公園の看板は雪の中


三平峠を越えれば尾瀬沼まで良い斜面が続いております。
スキーが有ればと思うのですが、ここはシリセードで滑走。これが面白い。

*尾瀬沼1662m
大清水から3時間半超で尾瀬沼到着。
融雪が進み渡河は出来ませんが、融け始めたエメラルドグリーンの湖水と燧ケ岳が絵になっております。
b_OzeNumaP5040096small.jpg

b_OzeNumaP5040104Rsmall.jpg逆さ燧ケ岳をリバースしてみました

b_OzeNumaP5040110small.jpg


*尾瀬沼で見た大気光学現象
尾瀬沼の淵を歩きながら太陽を見ると、
日暈(ひがさ)に環水平アークの虹が見えるではありませんか!
尾瀬沼で見る事が出来てラッキーです。
b_OzeNumaP5040119small.jpg日暈

b_OzeNumaP5040129small.jpg環水平アーク

b_ozenumaP5041087small.jpgカラマツ越しに環水平アーク


*尾瀬沼湖畔
昼前に長蔵小屋さんに到着。
本日の行動は終了ですので、燧ケ岳を眺めながらまったりと散歩。湖畔の雪融け箇所では水芭蕉の姿が有りましたが、咲くのは未だ先の様子。
c_ozenumaP5041095small.jpg鯉のぼりの長蔵小屋

b_ozenumaP5041079small.jpgこの種は風に乗って飛ぶようなカタチですね。名前は?です

c_OzeNumaP5040136small.jpg上空に猛禽類が飛ぶ

c_ozenumaP5041097small.jpg水芭蕉の季節は未だ未だ先です

c_ozenumaP5041100small.jpg残雪の上で目立ったのはカラマツの松ぼっくり


*サンピラーの夕焼け
夕食もそこそこに夕日を眺めに尾瀬沼湖畔へ向かう。
空気が澄んでいる為、尾瀬沼の夕焼けはなかなか真っ赤には成りません。
じっと見ていると、夕日の落ちた後からサンピラーが出ておりました。見る事が出来てラッキーだなぁ。
d_OzeNumaP5040138small.jpg長蔵小屋内から眺めた落日

d_OzeNumaP5040139small.jpgサンピラー立つ夕日の尾瀬沼

d_OzeNumaP5040143small.jpgサンピラーが立った


*星空
今宵は半月。肉眼では北斗七星がハッキリと見えましたが、カメラではどうでしょうか?
e_OzeNumaP5040173small.jpg月夜に浮かぶ燧ケ岳

e_OzeNumaP5040174small.jpg北斗七星

e_OzeNumaP5040183small.jpg長蔵小屋前のキャンドル点灯


翌日5月5日は燧ケ岳に登ります。

【行程】
6:40大清水登山口から出発
8:04一ノ瀬休憩所(営業前)着
9:55三平峠
10:25尾瀬沼三平下 (尾瀬沼山荘、尾瀬沼休憩所は営業前)
11:35尾瀬沼ビジターセンター前
11:40長蔵小屋着

歩数;17171歩

カメラのお供は
EM-1 12-60mm、TG-2でした。

霧の尾瀬沼周回 2016/10/8 [尾瀬]

●霧の尾瀬沼周回 2016/10/8
3numajiriPA080319vga.jpg
尾瀬沼2日目です。朝の尾瀬沼は霧の中。昨日登った燧ケ岳は全く見えません。
当初の予定では小淵沢田代を往復、燧ケ岳を眺めて大清水に降りようかなと思っていたのですが、燧ケ岳が見えないのでは面白くない。
沼尻経由尾瀬沼南岸を巡って大清水に下りましょう。

【天候 尾瀬沼VC調べ】
曇り一時雨
9時の気温:12.4℃
最低気温:8.1℃
最高気温:16.6℃

*尾瀬沼ビジターセンター
急ぐ山旅でもないので7時半開館のビジターセンター(VC)に立ち寄ります。
展示物を見てから、ビジターセンターの横で行っているパワーショベルの轟音工事について聞いてみました。
・ビジターセンターの老朽化による建替え(30年経って雨漏りしているそうだ)
・現ビジターセンター跡地は広場にする
・閉鎖中の第1公衆トイレの建替え
・元長蔵小屋にある尾瀬沼ビュースポットにテラスを作る
平成30年(2018年)完成予定と言うから東京五輪の前に何とかしようという事らしい。

雨漏りで30年毎に建て替えるより雨漏りする屋根だけリフォームすれば良いのでは?
ビュースポットにテラスを作らなくても、既にベンチがあるんだからそのままで良いのでは?
???マークが頭の中で渦巻いております。
それよりも尾瀬沼南岸の朽ちたり、傾いた木道を補修して欲しい所。工事しているVCのある場所は福島県、尾瀬沼南岸は群馬県だ。復興予算が福島県側に付いたと言うところか。

ozenuma_vc1small.jpgパンフレット貰ってきました

ozenuma_vc2small.jpg

*尾瀬沼北岸経由沼尻へ
VCでもやもやした頭を霧で冷やしながら先ずは沼尻へ向かいます。
霧の尾瀬沼も静かさに味わい深いものがあります。
2hokuganPA080269small.jpg霧中の三本カラマツ

2hokuganPA080281small.jpgスギヒラタケか? 杉などの針葉樹の倒木に生えるスギヒラタケ。近年毒キノコに指定された。因みにブナの倒木に生えるのがブナハリタケ。素人目には同じ白いキノコで区別が難しいなぁ

2hokuganPA080286small.jpgナナカマドの紅葉。今年の天候は紅葉には良くなかったようでマダラ模様になった

*沼尻休憩所跡地
2015年9月焼失した沼尻休憩所の跡地で休憩。
嘗ての休憩所は開放的な造りで、ビールを飲みながら尾瀬沼を眺める事が出来た雰囲気の良い所だったなぁ。
現在、トイレは試験運用をしているようです。
3numajiriPA080317small.jpg火事で片側焼きになった標識

3NumajiriPA081710small.jpg基礎だけが残っている。奥にはトイレ(試験運用中)が見える

3numajiriPA080313small.jpg桟橋がポツンと

*尾瀬沼南岸
ここからは木道の荒れている箇所があるので注意して行きます。
朽ちていたり、斜めに傾いていたりする上にウェット状態。慎重に歩行していたのですが2度ほどスリップ致しました。イテテ…
4nanganPA080331small.jpgウラジロナナカマドかな?

4nanganPA080335small.jpg赤と黄色のモミジ

4nanganPA080342small.jpgドクツルタケは猛毒です

*何の足跡?
水芭蕉の周りに足跡を発見。
人間じゃないよな。鹿でも無い。超扁平足の足跡は熊か?遇いたくないよねぇ。
4nanganPA080338small.jpg改めて熊の生息地内を歩いているんだと実感しました。熊除けの鈴は必携です

*取水小屋
東電の取水小屋に着けば三平下に着いたも同然。
小屋の裏には今年(平成28年)に更新された標識もある。水利権は10年毎に更新のようです。10年間の間に東京電力㈱が持ち株会社制になったり、管理者が子会社の東京電力パワーグリッド㈱となったりと標識から伺えます。
貯留量も白塗りの後に更新されているようでした。平成8年4月1日許可の標識の写真を探してみれば、当時の貯留量は5,190,000m3となっていました。うーん、実に20年で5%強の減少です。東電さん、尾瀬沼の水を大事にしてくれよ~

4nanganPA080343small.jpg

4nanganPA080344small.jpg
水利使用標識
河川名:阿賀野川水系尾瀬沼、只見川、利根川水系一ノ瀬川
許可年月日、許可番号:平成28年3月29日 国関整水351号の3 国北整水河第139号
許可期限:平成38年3月31日
許可権者名:国土交通大臣
水利使用者:東京電力ホールディングス株式会社
水利使用の目的:発電用
取水量:(最大)2.75m3/S
貯留量:4,920,000m3
取水施設管理者名:東京電力パワーグリッド株式会社 渋川支社
所轄事務所名:国土交通省 阿賀川河川事務所 電話xxx(xx)xxxx

*一ノ瀬~大清水
三平峠をサクッと越えて一ノ瀬からは旧道(会津・沼田街道)を歩くことにしました。
歩行時間は1時間10分。低公害車の走る砂利道は50分程ですので20分ばかり余計に掛りますが、苔むす石畳、ミズナラや栃の木の巨木、熊よけ鐘もあり趣のある道でした。
雨後はぬかるむ箇所がありますので注意が必要でしょう。
最後は奥鬼怒林道と合流し、大清水登山口に出ます。
6KyuudoPA081719small.jpg一ノ瀬の旧道入口

6KyuudoPA081722small.jpg苔むす旧街道

6KyuudoPA081726small.jpg熊よけの鐘を鳴らして通ります

6KyuudoPA081740small.jpg巨木を間近に見る事が出来ます。紅葉したら圧巻なんでしょう

6kyuudoPA081746small.jpg苔むす木道

6KyuudoPA081747small.jpg大清水登山口に戻って山旅も終了

尾瀬の麓の片品村温泉郷のペンションに宿泊してゆっくりします。
今回の尾瀬の山旅は燧ケ岳山頂(俎嵓)に登頂したり、尾瀬沼VC周りの工事の見聞を得たり、沼尻休憩所の現況を見たり、熊の足跡を発見したり、会津・沼田街道を歩いたりと充実した山旅でありました。

【行程】
7:20 長蔵小屋発
7:30 ビジターセンタ
9:05 沼尻
9:55 大清水平への分岐
10:25 三平下1665m 大清水まで7km
11:10 三平峠1762m
12:10 一ノ瀬
12:20 大清水~一ノ瀬間の旧道入口
13:30 大清水登山口1180m

本日の歩数は2万4千歩。
お供のカメラは
EM-1 12-60mm SWD, TG-2でした。

尾瀬の水利を書いていて 2016/10/23付 日本経済新聞 朝刊で気になる記事があった。
水道企業の参入後押し 来年にも法改正
料金改定柔軟に/災害時復旧負担を軽く

" 政府は地方自治体が手掛ける水道事業(総合・経済面きょうのことば)への企業の参入を促すため、2017年にも水道法を改正する。災害時の復旧を自治体との共同責任にして企業の負担を軽減するほか、料金の改定も認可制から届け出制に改めて柔軟に変更しやすくする。政府は11年に民間への運営権売却を認めたが、災害発生時の膨大な費用負担のリスクを企業が懸念して実績はなかった。大幅に参入障壁を下げることで国内外の企…"

民間企業の水道事業参入をしやすくしようとの法改正らしい。
TPPの次は公共事業を民間化とは言われていたが、今の内閣は民間企業に水道事業も切り売りしようとしている。
その民間企業には外資も含まれる。日経は外資がお好きなようです。
水と空気は外資に売ってはならないでしょう?
公共団体の公共事業で赤字でも国内でカネが廻っている分には問題は無い。外資は利益計上するため値上げしてその利益を配当と言うカタチで本国に送金する。その分、日本国内で廻るカネが減る訳だ。
何故、国内固有の水資源を外資に売らねばならないのか?ならぬことはならぬものです。
まさかと思うが、尾瀬沼の水利権が外資に移ったら、外資に怨念を込めて一揆が起こるぞ。

 


秋の燧ケ岳(俎嵓)に登る~その2長英新道 2016/10/7 [尾瀬]

●秋の燧ケ岳(俎嵓)に登る~その2長英新道 2016/10/7
前回の尾瀬沼湖畔からの続きです。いよいよ燧ケ岳登頂を目指すぞ。
6manaitaパノラマ1small.jpg

秋の連休は尾瀬沼から長英新道(尾瀬沼北岸-俎嵓)を登り、燧ケ岳を目指します。
GWにも登ったのですが、吹雪のためミノブチ岳で終了。今回は再挑戦です。

燧ケ岳日帰り登山は福島県側の御池ルートを使えば行ける。
しかしながら、群馬県側の大清水から登るとなると距離もあることから日帰りは辛いでしょう。
登山前後のどちらかで尾瀬沼での小屋泊を入れた方が良いと思われます。

今回は、初日に一気に燧ケ岳を登り、長蔵小屋さんに1泊する行動予定を立てました。
長蔵小屋さんに午後4時までにチェックインするには何時に何処にいれば良いか?考えながらの行動予定です。

【行動予定】
16時長蔵小屋チェックイン期限
15時半 大江湿原
15時 尾瀬沼北岸
↑長英新道下山コースタイム2時間
13時 燧ケ岳(俎嵓まないたぐら)下山
12時 燧ケ岳(俎嵓)登頂
↑長英新道登りコースタイム3時間
9時 尾瀬沼北岸
8時 尾瀬沼三平下
↑三平峠越えで2時間半
5時半 大清水

10時間の行動予定とします。

【尾瀬沼の天候 尾瀬沼VC調べ】
晴れ
9時の気温;9.8℃
最低気温;4.5℃
最高気温;16.3℃

【燧ケ岳について】
5つの頂を持つ燧岳。高い方から並べると
・柴安嵓(しばやすぐら2356m)
・俎嵓(まないたぐら2346m)二等三角点設置の頂上
・御池岳(みいけだけ 2260m)燧ヶ岳の中央火口丘、登山道無し。また地図上に表記無し
・赤ナグレ岳(2249m)登山道無し
・ミノブチ岳(2210m) 標高表示無し、地理院地図から標高読み取り

柴安嵓が俎嵓より+10mだが、俎嵓には二等三角点がある。
最新の噴火は気象庁によると、
中規模:水蒸気噴火→(泥流)     
火砕物降下→泥流。噴火場所は御池岳。
1544年7月28日に洪水が発生したとの記録があり、この洪水の直前に噴火が発生したと考えられている。

燧ケ岳は結構活火山ですなぁ。


*長英新道の登り
尾瀬沼北岸の長英新道から登り始めだ。
時は9時過ぎ、頂上まで3時間のコースタイム通りなら12時前後には登頂出来るハズ。
ぬかるみに難儀しながら40分弱が過ぎて見えたのが"1合目"の標識。
未だ1合目ですかぁ。先長いなぁ。3時間で登り切れるかぁ? ちょっと弱気になる瞬間でした。
4ChoueiPA071656small.jpg

展望の利かない針葉樹林の中でのお楽しみはキノコ。
旨そうなものから不味そうなものまであります。採ってはダメですよ。国立公園ですから。
4ChoueiPA071655small.jpgヌメリスギタケ。これは旨そうな

4ChoueiPA071657small.jpg小さな傘のキノコ、名前は分かりません

4ChoueiPA071659small.jpgサンゴハリタケでしょう

10時50分前、5合目辺りから針葉樹林帯が終わりダケカンバ帯に入った。
合数も10分おきに上がっていくので昼頃に予定通り山頂に到着出来そうです。
4ChoueiPA071667small.jpg

4ChoueiPA071669small.jpg此処でもキノコ

4choueiPA070195small.jpgようやく燧ケ岳の頂上である俎嵓が見えた!最高峰の柴安嵓は見えない

*ミノブチ岳
11時半前に見覚えのある木製階段が現れた。あらっよっと登ればミノブチ岳到着。
此処で小休止を取ります。眼下に尾瀬沼が見え、白根山も見え、遥かに富士山も見えました。

5MinobuchiPA071673small.jpgこの階段を登ればミノブチ岳

5minobuchiPA070197small.jpg眼下に尾瀬沼。日光白根山を遠くに臨む

5MinobuchiPA071677small.jpgその先、遥かに遠く雲の上から富士山が望める

5MinobuchiPA071675small.jpgミノブチ岳頂上はちょっとした広場になっている。画面左に中央火口である御池岳、右に二等三角点のある俎嵓(まないたぐら)が今日の目標

ミノブチ岳の正確な標高はちょっと分かりません。地図上には"ミノブチ岳"の表記はあるのですが、標高の記載は有りません。
地理院の地図からの標高線読み取りで2210mとしておきます。

5MinobuchiPA071679small.jpg頂上へ気合の入る8合目の標識

*俎嵓(まないたぐら)頂上
ミノブチ岳から100m登れば今回の山旅の目標地である俎嵓頂上2346mです。
12時前に9合目。
登頂目前にして森林限界を突破し岩稜を登る。尾瀬ヶ原、至仏山を見遣りながら12時過ぎ山頂到着。
360度、尾瀬が丸見えです。この景色が見たかった。
6manaitaPA070208small.jpg俎嵓頂上には祠。八海山大御神とあります。新潟の八海山と繋がるのだろうか?興味が湧いてきます。

6ManaitaPA071686small.jpg二等三角点

6manaitaPA070203vga.jpg至仏山に尾瀬ヶ原。尾瀬ヶ原に木道が通っているのが良く分かります。昨年の秋は至仏山に登っていたなぁ。

6manaitaパノラマ1small.jpgパノラマです。左から尾瀬沼、中央に中央火口の御池岳でしょう。尾瀬ヶ原を見下ろしてから燧ケ岳の双耳峰で最高峰である柴安嵓(しばやすぐら、2356m)

6manaitaパノラマ2small.jpg柴安嵓登頂は次回以降の山行の楽しみにとっておきます。下山時間もありますので。

*長英新道下山
13時前には下山しましょう。尾瀬沼北岸までコースタイム2時間です。
8ozenumaPA070247small.jpg燧ケ岳下山途中、太ももを攣ってヤバイかなと思いつつも三本カラマツまで辿り着きました

*長蔵小屋
15時30分前に長蔵小屋の前に無事到着。ビジターセンター横で工事を未だやっている。尾瀬沼に居るパワーショベルに違和感があるな。

8OzenumaPA071699small.jpgVC横での工事。何してる?

長英新道の泥濘で汚れたストック、スパッツ、登山靴を洗ってからチェックイン。
平日の金曜でしたが、久々の晴れで宿泊者多かったですね。相部屋の2段目になりました。筋肉痛で段を上がるのが辛かったw
ガスって星空観賞はなりませんでしたが、ビジターセンターのスライドショーを見学して本日終了。
8ozenumaPA070258small.jpg尾瀬沼の夕焼け。空気が澄んでいるから真っ赤には焼けない。

8ozenumaPA070259small.jpg夜は霧がかかり三日月が朧月夜の長蔵小屋

明日10月8日は尾瀬沼周回してから下山です。

【行程】
5:35 大清水1180m発
6:30 一ノ瀬1415m
7:40 三平峠1762m
8:00 尾瀬沼1662m
8:35 尾瀬沼ビジターセンター
9:08 長英新道入口
9:44 1合目
10:02 2合目
10:20 3合目
10:34 4合目
10:49 5合目 ダケカンバ帯
10:58 6合目 キノコの季節です
11:12 7合目 ミノブチ岳が見える
11:25 ミノブチ岳2210m
11:43 8合目
11:59 9合目
12:12 俎嵓頂上2346m
12:50 下山開始
15:16 長英新道入口戻り
15:40 長蔵小屋

本日の歩数は27,700歩。
お供のカメラは
EM-1 12-60mm, TG-2でした。


秋の燧ケ岳(俎嵓)に登る~その1尾瀬沼湖畔 2016/10/7 [尾瀬]

●秋の燧ケ岳(俎嵓)に登る~その1尾瀬沼湖畔 2016/10/7
3ozenumaPA070175small.jpg
秋の連休は尾瀬沼から長英新道(尾瀬沼北岸-俎嵓)を登り、燧ケ岳を目指します。
GWにも登ったのですが、吹雪のためミノブチ岳で終了。今回は再挑戦です。

燧ケ岳日帰り登山は福島県側の御池ルートを使えば行ける。
しかしながら、群馬県側の大清水から登るとなると距離もあることから日帰りは辛いでしょう。
登山前後のどちらかで尾瀬沼での小屋泊を入れた方が良いと思われます。

今回は、初日に一気に燧ケ岳を登り、長蔵小屋さんに1泊する行動予定を立てました。
長蔵小屋さんに午後4時までにチェックインするには何時に何処にいれば良いか?考えながらの行動予定です。

【行動予定】
16時長蔵小屋チェックイン期限
15時半 大江湿原
15時 尾瀬沼北岸
↑長英新道下山コースタイム2時間
13時 燧ケ岳(俎嵓まないたぐら)下山
12時 燧ケ岳(俎嵓)登頂
↑長英新道登りコースタイム3時間
9時 尾瀬沼北岸
8時 尾瀬沼三平下
↑三平峠越えで2時間半
5時半 大清水

10時間の行動予定とします。

【尾瀬沼の天候 尾瀬沼VC調べ】
晴れ
9時の気温;9.8℃
最低気温;4.5℃
最高気温;16.3℃

*大清水~三平下
明け方の5時半に大清水の駐車場から出発する。燧ケ岳を登るにはギリギリの時間帯だと思います。
一ノ瀬に向かう途中で乗合タクシー(低公害車)に抜かれたのはショックでした。何だ乗れたのかぁ。早い時間帯から運行してたのね。
気を取り直せば、路肩にはキノコが生えています。何というキノコでしょうか?
秋はキノコ鑑賞の季節ですね(国立公園だから採ってはならない。鑑賞だけ)。
1OhshimizuPA071624small.jpg5時半、大清水を歩いて出発

1OhshimizuPA071627small.jpgどんなキノコに遇えるかな?

十二曲がりをブナの木を眺めながら登れば名前が彫ってある木がありました。
手の届かない高さに名前が刻んであったので若木の頃に彫られたのでしょう。
彫った人は何も考えずにその時の自分の存在の証を刻んだのだろうけど、木はその刻んだ人間を記憶しています。
2SanpeiPA071630small.jpg

2SanpeiPA071631small.jpg太田何某ですかな?

2SanpeiPA071634small.jpg十二曲がりでの紅葉と黄葉

三平峠を越えて木道は下り。ハーフウェットの木道は滑り易い。歩幅を短くして尾瀬沼湖畔の三平下を目指します。


*尾瀬沼
三平下の尾瀬沼に到着すれば時は8時。ここまでは燧ケ岳登頂計画の予定通り。
山の神に安全登山を祈念して長英新道を目指そう。
秋空に巻雲をなびかせ燧ケ岳が尾瀬沼の対岸に聳えている。尾瀬沼あっての燧ケ岳だし、燧ケ岳あっての尾瀬沼の風景なのでしょう。
道行く人と挨拶をすれば久々の晴れに皆さん上機嫌でした。雨ばっかり続きましたからね。
3OzenumaPA071641small.jpg

3OzenumaPA071643vga.jpg
若干windyな尾瀬沼を長蔵小屋辺りまで歩けばカラマツは未だ緑多し。黄葉はダケカンバの黄色が主体かな。と気を良くして行けば尾瀬に似合わないパワーショベルの轟音が静寂を切り裂く。勘弁してくれよ。
ビジターセンターに顛末を聞かねば(翌日に聞いた)。
3ozenumaPA070175small.jpg

3ozenumaPA070176small.jpgダケカンバの黄葉

大江湿原の未だ緑の三本カラマツ横を通り、燧ケ岳行きの長英新道の入口を目指します。
9時前後に尾瀬沼北岸の長英新道に入れれば、今回の山旅は上手く行くと踏んでます。
3ozenumaPA070185vga.jpg

今回は尾瀬沼湖畔まで。
次回、燧ケ岳登頂編に続く,,,
お供のカメラは
EM-1 12-60mm, TG-2でした。